1. 1 本5日(現地時間同日),パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードおいて,我が方松田邦紀駐パキスタン大使と先方ナディア・アフタブ国連工業開発機関(UNIDO)パキスタン代表(Ms. Nadia Aftab, UNIDO Country Representative, Country Office in Pakistan)との間で,無償資金協力「パキスタンにおける農業食品及び農業関連産業開発支援計画」(供与額5億6,000万円)に関する書簡の交換が行われました。

    2 この計画は,パキスタン国内で農業従事人口が多いにもかかわらず開発が遅れているハイバル・パフトゥンハー州及びバロチスタン州において,農産品のバリューチェーン構築に係る支援(農産品加工機材供与,保管倉庫整備及び技術支援等)を行うものです。

    3 この協力により,事業完成時(2023年)までに,約240人の農業普及員の農産品バリューチェーン構築技術習得,約10,000人の農家・農業関連従事者の農産品付加価値向上に関する研修受講,5種類の農産品の高付加価値化及び認証基準に基づいた5戸の農産品加工・保管施設の建設が行われ,対象地域における農業及び農業関連産業従事者の生計向上が期待されます。

    [参考]パキスタン・イスラム共和国基礎データ
     パキスタン・イスラム共和国は,面積79.6万平方キロメートル(日本の約2倍の大きさ),人口約1,97億人(2017年,世界銀行),1人当たり国民総所得(GNI)は1,580ドル(2017年,世界銀行)。