令和元年8月5日、安倍総理は、総理大臣官邸でエボラ出血熱対策に関する関係閣僚会議を開催しました。この会議は、コンゴ民主共和国から7月31日に帰国後、発熱の症状を呈したためエボラ出血熱の感染が疑われた患者の方について、検査の結果、8月4日に陰性と判明しましたが、今後、同様の事態が発生することを想定し、関係省庁が緊密に連携して万全を期すことを確認するために開催されました。

 会議では、エボラ出血熱への対応について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生に関し、先月、WHO(世界保健機関)が、『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態である』旨の宣言、PHEIC(フェイク)宣言を発出し、国際的に憂慮(ゆうりょ)すべき事態となっております。
 そうした中、今般、コンゴ民主共和国から帰国し、発熱等の症状を示した方について、厚生労働省を中心に、緊急の検査等の対応を行った結果、エボラ出血熱の感染は確認されませんでした。
 今回、PHEIC宣言を踏まえた水際対策の強化等により、迅速な対処を行うことができましたが、引き続き、政府一丸となった危機管理体制を万全なものとすることが極めて重要です。
 厚生労働大臣を始め、関係閣僚におかれては、本日決定した対応方針の下、関係機関と緊密に連携し、検疫(けんえき)を始めとする水際対策の徹底、迅速な検査・医療体制の確立、国際的な連携等に万全を期すとともに、国民に対し、迅速かつ的確な情報提供を行っていくよう、よろしくお願いします。」

※旅行等で渡航する際には、渡航先の感染症等の流行状況の確認を行うとともに、渡航先での行動に十分に注意してください。また、帰国時に健康上心配なことがありましたら、検疫官に御相談ください。もしも帰国後に発熱等がある場合は、医療機関もしくは最寄りの保健所に御相談ください。

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