1.  本9日午後2時15分から約20分間,河野太郎外務大臣は,外務省閣僚級招へいにより訪日中のミン・トゥ・ミャンマー連邦共和国連邦政府大臣(Mr. Min Thu, Union Minister for the Office of the Union Government, Republic of the Union of Myanmar)と会談したところ,概要以下のとおりです。

    1 冒頭,河野大臣から,「日本は,ミャンマーの民主的国造りを最大限支援していく,ミャンマー政府の行政改革の要であるミン・トゥ大臣の役割に期待する」旨述べたところ,ミン・トゥ大臣から,「ミャンマーの民主化と和平のための日本の全面的な支援に感謝申し上げる」 との反応がありました。

    2 続いて,河野大臣から,「日本政府は,ミャンマーの中央及び地方の行政官の人材育成支援を重視しており,ミャンマー連邦政府省総合行政局職員の能力向上を支援していく」旨述べ,ミン・トゥ大臣から謝意が示されました。

    3 また,河野大臣から,ミャンマーの国内和平につき,河野大臣から,「国軍による一方的停戦の延長を歓迎する,和平協議の進展に期待する,日本は,笹川陽平ミャンマー国民和解担当政府代表を中心に引き続き協力する」旨述べました。これに対し,ミン・トゥ大臣から,「和平プロセスにつき,引き続き笹川政府代表と意見交換していく」との反応がありました。

    4 ラカイン州情勢につき,河野大臣から,「避難民の帰還環境整備の進捗を目に見える形で示すことが鍵である」と述べた上で,国内避難民を含めたラカイン州住民の移動の自由の確保,国籍審査プロセスの加速化,国連等の支援の受入れ拡大,及びバングラデシュとの間の緊密な対話を促しました。これに対し,ミン・トゥ大臣から,「避難民の帰還環境整備のため,各省間及び地方政府との間で緊密に連携していく」との反応がありました。

    [参考]ミン・トゥ・ミャンマー連邦政府大臣の訪日
     外務省閣僚級招へいにより,7月8日から13日まで訪日中。日本の地方行政官及び途上国行政官のための研修施設等を視察予定。