令和元年7月9日
農林水産省


本年7月3日(水曜日)に鹿児島県において国内で初めて発生が確認されたツマジロクサヨトウについて、まん延の防止に向けた対策を緊急的に実施することとしました。
農林水産省では、本虫の発生状況を踏まえて対策を講じていきますが、本虫の防除には、早期発見が重要であることから、疑わしい虫を見つけた場合は、都道府県病害虫防除所又は植物防疫所まで御連絡をお願いします。

1.現在の発生状況

本年7月3日(水曜日)に鹿児島県南九州市で確認されたツマジロクサヨトウについて、発生状況を調査したところ、同県北部から徳之島にかけての飼料用トウモロコシほ場で本虫を確認しました(7月8日時点)(別紙1)。
この他、スイートコーンほ場で確認があるものの、水稲、かんしょ、さとうきび等のほ場においては、現在のところ確認されていません。

2.対策の実施

本虫のまん延の防止に向けて、以下の取組を緊急的に実施することとしました。

(1)発生状況の把握
鹿児島県での確認を受け、国の植物防疫所と都道府県が連携して、ツマジロクサヨトウの発生状況を把握するための調査を全国で実施。本調査でツマジロクサヨトウが確認された場合、植物防疫所が生産者の協力を得つつ初動防除(別紙1)。

(2)ツマジロクサヨトウに効果のある農薬による防除の推進
専門家の意見を聴取し、主要な作物ごとにツマジロクサヨトウの薬剤防除に使用できる農薬一覧を作成し、農業者に速やかに情報提供(別紙2)。

(3)ツマジロクサヨトウの初期のまん延防止のための防除に対する支援
ツマジロクサヨトウの防除マニュアルを策定するまでの間、植物防疫所等の指導に基づき追加的な防除を行う際に必要となる薬剤購入費等を支援(別紙3)。

(4)ツマジロクサヨトウの防除体系の確立に向けた調査・研究の推進
ツマジロクサヨトウの生態や防除技術に関する調査・研究を植物防疫所において緊急に実施。作物ごとの防除マニュアルを順次策定。

本虫の防除には、早期発見が重要であることから、疑わしい虫を見つけた場合は、都道府県病害虫防除所又は植物防疫所まで御連絡をお願いします。
都道府県病害虫防除所及び植物防疫所の連絡先は、以下のURLに掲載されています。
植物防疫所ホームページ(ツマジロクサヨトウの発生の確認について)
http://www.maff.go.jp/pps/j/information/tsumagiro_kakunin.pdf(PDF:282KB)

〈添付資料〉
別添:ツマジロクサヨトウ対策(PDF:88KB)
別紙1:ツマジロクサヨトウ発生確認状況(PDF : 251KB)
別紙2:使用可能な農薬一覧(PDF : 192KB)
別紙3:ツマジロクサヨトウのまん延防止のための防除に係る対応(PDF:464KB)
参考資料:ツマジロクサヨトウとは(PDF:136KB)

お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:国内防除第1班 中西、藤田
代表:03-3502-8111(内線4564)
ダイヤルイン:03-6744-9644
FAX番号:03-3502-3386

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