1.  7月4日及び5日,フランス・パリにおいて,G7開発大臣会合及びG7教育大臣・開発大臣合同会合が開催され,阿部俊子外務副大臣が出席したところ,概要は以下のとおりです(その他,ル・ドリアン・フランス外相(議長),グリーン米国国際開発庁(USAID)長官,スチュアート英国国際開発大臣,ミュラー・ドイツ連邦経済協力・開発大臣,ミミツァ国際協力・開発担当欧州委員等,G7各国及びEUの開発担当閣僚級・事務ハイレベル及びアフリカ諸国の閣僚,国際機関の代表が出席。)。

    1 G7開発大臣会合(7月4日)

    (1)G7開発大臣会合には,我が国から阿部副大臣が出席し,持続可能な開発実現のための資金調達,危機の予防と脆弱性との闘い,サヘル地域の現状及び課題とG7・サヘル諸国との協働,サヘル地域における農村地域の適切な雇用の推進と食料安全保障について議論しました。阿部副大臣から,国際連帯税を含む革新的資金調達の活用の必要性,持続可能な開発のための公的総支援(TOSSD)の議論における国連の関与の重要性について発信するとともに,6月に行われたG20大阪サミット8月に予定されるTICAD7等における我が国のイニシアティブ,二国間や国際機関を通じた日本の対サヘル支援について紹介しました。

    (2)同会合終了後,以下の文書が発出されました。

    2 G7教育大臣・開発大臣合同会合(7月5日)

    (1)G7教育大臣・開発大臣合同会合には,我が国から阿部副大臣及び柴山昌彦文部科学大臣が出席し,職業技術教育訓練(TVET),女子教育,サヘル地域の教育状況について議論しました。阿部副大臣から,G20において別ウィンドウで開く教育を中心とした「G20持続可能な開発のための人的資本投資イニシアティブ骨子(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く)」に合意したことを踏まえ,G20G7が連携することで,教育分野の取組が強化されることを期待する旨表明するとともに,我が国のTVETや女子教育における取組について紹介しました。

    (2)同会合終了後,以下の文書が発出されました。

    3 バイ会談等

     同会合の機会を捉え,阿部副大臣は,グリーン米国国際開発庁(USAID)長官,スチュアート英国国際開発大臣,ミミツァ国際協力・開発担当欧州委員,ラモスOECD事務総長首席補佐官と開発分野における連携やTICAD7等について意見交換を行いました。また,阿部副大臣は,国際NGOケア・フランスと意見交換を行ったほか,パリ日本文化会館を視察し,職員らを激励しました。

    [参考1]G7開発大臣会合(7月4日)
     G7の開発大臣が集まり,開発分野の諸課題へのG7の取組について議論する会合。本年は,G7のみならず,サヘル諸国や国際機関も参加する形で行われた。

    [参考2]G7教育大臣・開発大臣合同会合(7月5日)
     G7の教育大臣及び開発大臣が集まり,教育分野と開発分野の双方に関わる諸課題について議論する会合。例年行われている会合ではなく,本年のG7議長国であるフランスのイニシアティブにより開催。