2019年7月4日

経済産業省は今年5月、企業がSDGs(※1)を経営に取り込むための羅針盤として「SDGs経営ガイド」を策定しました。本ガイドは、G20等の場も通じて国内外に発信していくこととしています。この一環として、6月8、9日に、つくば市で開催されたG20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合と、同28、29日に開催されたG20大阪サミットに際して、以下のとおり、「SDGs経営ガイド」についてPR・情報発信等を行いました。

1. G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合での発信

(1)閣僚声明等における記載

G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合において、貿易・投資を通じて持続可能な成長と包摂性に貢献する、各国の企業の取組及び政策が事例集として整理され、共有されました。
この事例集の中で、“The initiative for the guide for SDG Business Management”が、日本政府の先進的な取組として掲載されており、「SDGs経営ガイド」と、経済産業省が主催した「SDGs経営/ESG投資研究会(※2)」について紹介されています。

※「Business and Policy Examples for Sustainable and Inclusive Growth through Trade and Investment」より抜粋

また、この事例集は、以下のとおり閣僚声明においても言及されており、閣僚会合で配布されるとともに、対外公表(経産省HP)もされています。

53.我々は、G20の各構成国による異なった個別のアプローチを認めつつ、お互いの経験から学ぶことを目的とし、貿易及び投資を通じて広範でかつ持続可能な成長と包摂性に貢献するビジネス及び政策の事例に関する情報を共有する。また、我々は、売り手、買い手及び社会に利益がある「三方よし」の理念の重要性に留意する。

(2)展示ブースでの発信

G20貿易・デジタル経済大臣会合においては、企業や政府、その他団体が、貿易やデジタル経済に関する展示ブースを出展し、取組のPRを行いました。
経済産業省でも、内閣府・外務省・環境省と連携して展示ブースを出展し、関係省庁で進める「SDGs Business Incubation Platform」と併せて、「SDGs経営ガイド」について、各国閣僚を含む政府関係者や、五十嵐つくば市長をはじめとする自治体関係者など、国内外の重要なステークホルダーに積極的にPRを行いました。

  • 閣僚を含む外国政府関係者に対し日本政府の取組をPR
  • 「つくばSDGs未来都市」を主導する五十嵐つくば市長にもご紹介

2.G20大阪サミットでの発信

G20大阪サミットにおいても、会場に設置された政府関連の取組を紹介するブースにおいて、「SDGs経営ガイド」や紹介用のリーフレットを配布し、会場を訪れた政府関係者や企業関係者、自治体関係者等、幅広いステークホルダーに対して、積極的にPRを行いました。

G20大阪サミットにおいて「SDGs経営ガイド」をPR

経済産業省では、今後も「SDGs経営ガイド」を国内外に積極的に発信していくとともに、SDGs達成に向けた企業の取組を後押しするための施策を実施していきます。

(※1)SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals):持続可能な世界を実現するための国際目標。
(※2)SDGs経営/ESG投資研究会:企業がいかにSDGsを経営に取り込み、投資家がどのような視座でそれを評価するのか等について、日本を代表する大企業・ベンチャー企業のCEO、投資家、大学の長、国際機関の長が参加し議論を行った研究会。

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担当

経済産業政策局 産業資金課長 福本
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