農林水産省
農林水産省は、平成30年度に実施した経営所得安定対策等の全国の支払実績(平成31年4月末時点)を取りまとめました。
なお、平成30年産収入減少影響緩和交付金(ナラシ対策)については、令和元年9月下旬を目途に公表します。
1.畑作物の直接支払交付金(ゲタ対策)の支払額、支払対象者数、支払数量
(1)支払額は1,732億円で、平成29年度の支払実績に比べて253億円減少しています。
(2)支払対象者数は4万3千件で、平成29年度に比べ約1千件減少していますが、法人数は2百件増加しています。
(3)支払数量は作柄が良好であった平成29年度に比べ、二条大麦、はだか麦以外の作物で減少となりました。
作物別には、麦が83万3千トン(小麦:72万7千トン、二条大麦:6万トン、六条大麦:3万4千トン、はだか麦:1万3千トン)、
大豆が18万1千トン、てん菜が361万トン、でん粉原料用ばれいしょが68万6千トン、そばが2万4千トン、なたねが3千トンとなり
ました。
〇畑作物の直接支払交付金の支払額と支払対象者数
支払額 (億円) |
支払対象者数(件) | ||||||
合計 | 個人 | 法人 | 集落営農 | ||||
認定農業者 | 認定新規就農者 | 認定農業者 | 認定新規就農者 | ||||
平成30年度 | 1,732 | 42,827 | 32,355 | 304 | 6,857 | 17 | 3,294 |
平成29年度 | 1,985 | 44,034 | 33,569 | 310 | 6,613 | 14 | 3,528 |
対前年度比較 | ▲253 | ▲1,207 | ▲1,214 | ▲6 | 244 | 3 | ▲234 |
〇畑作物の直接支払交付金の支払数量
(単位:トン)
麦 | |||||
合計 | 小麦 | 二条大麦 | 六条大麦 | はだか麦 | |
平成30年度 | 833,311 | 726,678 | 60,080 | 33,570 | 12,983 |
平成29年度 | 978,946 | 871,330 | 51,420 | 44,410 | 11,786 |
対前年度比較 | ▲145,636 | ▲144,653 | 8,660 | ▲10,840 | 1,197 |
(単位:トン)
大豆 | てん菜 | でん粉原料用ばれいしょ | そば | なたね | |
平成30年度 | 181,463 | 3,610,308 | 685,800 | 24,314 | 2,965 |
平成29年度 | 222,679 | 3,775,823 | 717,595 | 29,174 | 3,484 |
対前年度比較 | ▲41,216 | ▲165,515 | ▲31,794 | ▲4,860 | ▲519 |
2.水田活用の直接支払交付金の支払額、支払対象者数、支払面積、支払数量
(1)支払額は2,986億円で、平成29年度の支払額と比べて155億円減少しています。
(2)支払対象者数は34万7千件で、平成29年度と比べて約7万8千件減少していますが、法人は4百件増加しています。
(3)支払面積は、戦略作物(基幹作物)全体で43万haと、平成29年度と比べて1万6千ha減少しました。
作物別では、
(ア)麦は、2千ha減の9万6千haとなりました。
(イ)大豆は、2千ha減の8万7千haとなりました。
(ウ)飼料作物は、昨年度とほぼ横ばいの7万2千haとなりました。
(エ)新規需要米(WCS用稲、米粉用米、飼料用米)は、特に飼料用米の面積が減少したことから、1万2千ha減の12万6千haとなりました。
(オ)加工用米は、昨年度とほぼ横ばいの4万8千haとなりました。
(4)平成26年度から導入した米粉用米及び飼料用米の数量払分の対象面積、数量、平均単収については、
(ア)米粉用米では、5千2百ha(前年度並)、2万8千トン(対前年度:7百トン減)、526kg/10aとなりました。
(イ)飼料用米では、7万8千ha(対前年度:1万2千ha減)、41万7千トン(対前年度:7万3千トン減)、538kg/10aとなりました。
〇水田活用の直接支払交付金の支払額と支払対象者数
支払額 (億円) |
支払対象者数(件) | ||||
合計 | 個人 | 法人 | 集落営農 | ||
平成30年度 | 2,986 | 346,933 | 329,920 | 11,876 | 5,137 |
平成29年度 | 3,141 | 424,823 | 407,774 | 11,443 | 5,606 |
対前年度比較 | ▲155 | ▲77,890 | ▲77,854 | 433 | ▲469 |
〇水田活用の直接支払交付金における戦略作物の支払面積、支払数量
(ア)基幹作物
(単位:ha)
麦 | 大豆 | 飼料作物 | 新規需要米 | ||||
合計 | WCS用稲 | 米粉用米 | 飼料用米 | ||||
平成30年度 | 96,491 | 86,664 | 72,195 | 126,465 | 42,071 | 5,243 | 79,151 |
平成29年度 | 98,173 | 88,638 | 72,424 | 138,621 | 42,340 | 5,271 | 91,009 |
対前年度比較 | ▲1,683 | ▲1,974 | ▲229 | ▲12,156 | ▲269 | ▲28 | ▲11,859 |
(単位:ha)
加工用米 | 戦略作物 合計 |
(参考) | |||
そば | なたね | 新市場 開拓用米 |
|||
平成30年度 | 48,370 | 430,184 | 26,414 | 781 | 3,491 |
平成29年度 | 48,684 | 446,540 | 26,155 | 727 | ー |
対前年度比較 | ▲314 | ▲16,357 | 259 | 54 | 3,491 |
(イ)米粉用米、飼料用米の数量払い
(単位:ha、トン、kg/10a)
米粉用米 | 飼料用米 | |||||
面積 | 数量 | 単収 | 面積 | 数量 | 単収 | |
平成30年度 | 5,234 | 27,540 | 526 | 77,512 | 417,037 | 538 |
平成29年度 | 5,257 | 28,272 | 538 | 89,238 | 489,687 | 549 |
対前年度比較 | ▲23 | ▲732 | ▲12 | ▲11,726 | ▲72,649 | ▲11 |
(注)飼料用米等の数量払いは平成26年度から実施している。
面積は、数量払いで交付した面積であるため、前記戦略作物の支払面積と異なっている。
数量は、農産物検査機関による数量確認を受けた数量、単収は上記「数量」/「面積」により算出。
数量払いの実績には、農産物検査を受けていない取組及び飼料用米を生もみで出荷又は利用する取組の面積及び数量を含まない。
〈添付資料〉
平成30年度経営所得安定対策等の支払実績(PDF : 912KB)
お問合せ先
「1 畑作物の直接支払交付金」について
政策統括官付総務・経営安定対策参事官付経営安定対策室
担当者:土居下、田中、水田、山根
代表:03-3502-8111(内線5149)
ダイヤルイン:03-6744-0502
FAX:03-6744-7610
「2 水田活用の直接支払交付金」について
政策統括官付穀物課水田農業対策室
担当者:上杉、美保、中田、種田
代表:03-3502-8111(内線4792)
ダイヤルイン:03-3597ー0191
FAX:03-6744-2523