令和元年6月28日
農林水産省


農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和元年7月)について、主産地等から聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.概要

ここ数年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため、平成23年より、主産地、卸売会社、中間事業者等から聞き取りを行い、その結果を農林水産省ホームページに掲載しています。
今般、令和元年7月の野菜の生育状況及び価格見通しの聞き取り結果を次のとおり公表します。
なお、聞き取りを行った14品目の野菜の生育状況は、東京都中央卸売市場外において流通するものについても、同様の傾向です。
また、これまでの公表資料は、次のURL ページで公開しております。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

2.現在の生育状況

(総論)

品目 現在の生育状況
根菜類
(だいこん及びにんじん)


主産地の北海道及び青森県において、5月から6月にかけての少雨による乾燥に伴い、肥大は緩慢で、やや小ぶりとなっている。

葉茎菜類
(はくさい、キャベツ等)

5月下旬以降の気温上昇や6月中旬以降の降雨に伴い生育が回復し、平年並み。

果菜類
(きゅうり、なす等)

生育は平年並み。

土物類
(ばれいしょ、さといも
及びたまねぎ)

ばれいしょ及びさといもは平年並み。
たまねぎは、生育期間の気温が平年を上回って推移したため、生育・肥大が進み、大玉傾向。
なお、佐賀県のたまねぎは、既に収穫が終了し、貯蔵物の出荷期間。

3.今後の生育、出荷及び価格見通し

(各論)

品目 主産地
( )書きは平成30年
7月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 価格見通し
(平年(直近5か年
平均)比)
7月前半 7月後半
だいこん 北海道(52%)
青森(41%)

・ 主産地において、6月下旬以降の降雨により、生育が回復してくる見込み。

・ 生育の回復により、7月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
にんじん 青森(49%)
北海道(28%)
千葉(18%)

・ 出荷終盤となる千葉県において、適度な降雨があったことから、生育は平年並み

・ 後続の産地である青森県及び北海道において、6月下旬以降の降雨により、生育が回復してくる見込み。

・ 7月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
はくさい 長野(88%)

・ 長野県において、6月中旬以降の降雨に伴い生育が回復し、平年並み。7月以降、肥大が進み、大玉傾向となる見込み。

7の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み

安値水準
で推移
安値水準
で推移
キャベツ 群馬(72%)
岩手(12%)

・ 主産地において、5月下旬以降の気温上昇や6月中旬以降(群馬県は5月下旬以降)の降雨に伴い生育が回復し、平年並み

7月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
ほうれんそう 群馬(33%)
栃木(27%)
茨城(16%)

主産地において、生育が平年並であるため、7月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
ねぎ 茨城(55%)
千葉(14%)

主産地において、生育が平年並であるため、7出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
レタス 長野(85%)
群馬(12%)

・ 主産地において、6月中旬以降の降雨に伴い生育が回復し、平年並み

7月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
きゅうり 福島(41%)
岩手(14%)

・ 主産地において、生育が平年並みであるため、7出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
なす 群馬(33%)
茨城(23%)
栃木(23%)

・ 主産地において、生育が平年並みであるため、7出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
トマト
青森(15%)
北海道(14%)
岩手(12%)
栃木(10%)


・ 主産地において、生育が平年並みであるため、7出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
ピーマン 茨城(47%)
岩手(21%)

・ 主産地において、生育が平年並みであるため、7出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
ばれいしょ
静岡(32%)
茨城(27%)
長崎(15%)
千葉(14%)


・ 主産地において、生育が平年並みであるため、7の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
さといも 宮崎(55%)
鹿児島(26%)

・ 主産地において、生育が平年並みであるため、7の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
たまねぎ 佐賀(35%)
兵庫(33%)
香川(12%)

・ 主産地において、生育期間の気温が平年を上回って推移したため、生育・肥大が進み、大玉傾向であることから、7月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。7後半に入ると出荷数量が落ち着き出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
(佐賀県は貯蔵物の出荷期間。)
安値水準
で推移
平年並み
に戻る

注:「平年並み」とは、平年との比率が80%以上、120%未満であることを示している。

<添付資料>
  東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 47KB)

お問合せ先

生産局園芸作物課

担当者:朝倉、中村、熊谷
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961
FAX番号:03-3502-0889

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader