冒頭発言

【河野外務大臣】明日の慰霊の日の式典に出席をするために沖縄へ参りました。沖縄戦で犠牲になられた全ての方々の御冥福をお祈り申し上げたいと思います。

今日は,まず県内の市長さんと昼食会を行いまして,外務省が行っているTOFUプログラムや或いは英語教育のサポートなどについて現場の声を聞かせていただきました。外務省としても沖縄の国際化,或いは沖縄の人材の育成,そういうことをしっかりサポートしていきたいと思っております。

その後に,実際にTOFUプログラムに参加をした高校生,大学生,それから外務省でインターンシップをやってくれた大学生,みなさんに集まって頂いて,率直な声を聞かせて頂きました。

その後,県庁で知事にお会いを致しまして,沖縄の負担軽減,或いは沖縄の国際化について意見交換を行わさせて頂きました。知事や各市長から頂いたご意見を踏まえ,沖縄の負担軽減に外務省としても積極的に取り組んでいきたいと思っておりますし,また沖縄の一層の成長に繋がる人材の国際化,沖縄の国際化に向けた外務省の取り組みを強化していきたいと思います。総理からも地元の負担軽減のために出来ることは全て行うという指示を頂いておりますので,沖縄の負担軽減のために出来ることはきちんとやって参りたいと思っております。また,沖縄の一層の成長のための国際化,人材育成に外務省としてしっかり取り組んでいきたいと思っております。

質疑応答

【記者】先ほど,知事のほうから辺野古基地の移設の中断,断念についてまた改めて要望があったと思いますが,それについて大臣はどのように会談の中で答えられたかについて教えてください。
 
【河野外務大臣】知事から冒頭お話があったとおりでございます。私のほうからは,負担軽減のために出来ることは全てやるというこの総理からの指示を受けて,外務省としてもこの負担軽減をしっかりと行っていきたいというように思っております。
 
【記者】辺野古の埋め立てについてというその点については,お答えになられたのでしょうか。
 
【河野外務大臣】沖縄の負担軽減について政府として出来ることは全てやるという総理の指示に従ってそこはしっかりやっていきたいと思っております。
 
【記者】知事から工事を中断して対話の機会を作ってほしいという要望がありましたが,この点についてはどのように受け止めておられますか。
 
【河野外務大臣】普天間の固定化を避けなければいけないというのは,これは沖縄の地元,それから政府共通した思いだと思いますので,この普天間基地の固定化を避けるために政府として一層努力をしていきたいと思います。
 
【記者】その固定化を避けるために,その普天間の一刻も早く移設する必要があるという政府の立場を伝えるために対話の機会を設けるかどうかということについてはどのようにお考えですか。
 
【河野外務大臣】それは沖縄担当の長官のところで様々な対話の枠組みというのはやられると思いますので,外務省としてはアメリカ側とこの地元の負担軽減のためにしっかり取り組むことは進めていきたいと思っております。
 
【記者】知事の方から地位協定の見直しについて取り組んでほしいという要望がありましたが,それについてはどのように回答されたのでしょうか。
 
【河野外務大臣】政府として最も効果的なやり方でこの地位協定を始めとする様々な枠組みを前に進めよう,改善していこうということでやってきておりますので,これからも粛々とやって参りたいと思います。
 
【記者】知事から外国の地位協定の調査を進めているとうことが伝えられましたが,海外の状況について外務省として県側の取組を後押しするというお考えはございますか。
 
【河野外務大臣】沖縄県庁で様々な調査をやられるということでございますので,またそれがまとまれば拝見して意見交換させていただきたいと思っております。
 
【記者】先に公表されているその報告書の内容について今日具体的に議論はされたのでしょうか。
 
【河野外務大臣】特にありません。
 
【記者】今日,沖縄県のほうから17項目の要請書というのを手渡されたと思いますが,大臣の方からその項目について具体的に言及された点があれば教えてください。
 
【河野外務大臣】個別にはやりとりはございませんでした。
 
【記者】先ほどから沖縄の負担軽減のために出来ることは全てやるというお話がありますが,政府として今取り組んでいる負担軽減策を進める以外にも,どのような負担軽減があると思いますか。
 
【河野外務大臣】たとえば,今日知事からもお話がありましたPFOSなどは,嘉手納基地はすでにPFOSを使っている機材を入れ替える契約が終わったということでありますし,普天間基地についても2016年以降,PFOSは使われていないということですが,嘉手納同様に対応していただけるように今調整をしております。一つ一つのことについてもきちんと米側とやりとりをしていきたいと思っております。
 
【記者】米側の方が調整をしているということではなく,日米で取り組む姿勢ということでしょうか。
 
【河野外務大臣】日本側からしっかりと対応をお願いをして米側の方でもそれに基づいてやっていただいていると思います。
 
【記者】別件でよろしいでしょうか。沖縄と離れて申し訳無いですが,イラン情勢について教えてください。今朝トランプ大統領のツイッターでですね,イランの偵察機の撃墜を巡って,攻撃をすることを指示したと,10分前に取りやめたということをツイッターで発表していました。これについての受け止めをいただきたいと思います。
 
【河野外務大臣】トランプ大統領のツイッターに一つ一つコメントはいたしませんが,中東の緊張が高まっている中で偶発的な出来事が戦火の拡大につながるようなことが無いようにですね,日本としても関係諸国を情報交換をしていきたいと思っております。
 
【記者】安全保障理事会もまたこれについて議論ががなされていると思いますが,日本についてのどういった働きかたというのは。
 
【河野外務大臣】残念ながら今,安保理のメンバーではございませんが,安保理のメンバー国としっかりと事前事後,意見交換,情報交換していきたいと思います。