1.  本21日午後6時55分から約70分間,河野太郎外務大臣は,外務省賓客として訪日中のフェルナンド・アリアス化学兵器禁止機関事務局長(H.E. Mr. Fernando Arias, Director-General, Organization for the Prohibition of Chemical Weapons (OPCW))とワーキングディナーを行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,河野大臣から,OPCWが昨今の化学兵器使用の頻発に対する取組において重要な役割を果たしていることを評価し,化学兵器の廃絶及び再出現の防止に向け,OPCWとの協力関係をさらに発展させていきたい旨述べました。

    2 これに対し,アリアス事務局長から,我が国の化学兵器の禁止に対する強いコミットメント及びOPCWの活動に対する支援を評価し,引き続き緊密に協力していきたい旨発言がありました。

    3 また,双方は,化学兵器禁止条約体制の強化などについて意見交換を行い,我が国とOPCWが連携して取り組んでいくことを確認しました。

    [参考]化学兵器禁止機関(OPCW)
     1997年4月に発効した化学兵器禁止条約に基づき設立された国際機関であり,本部はオランダのハーグ市。世界的な化学兵器の全面禁止及び不拡散のため,現存する化学兵器及びその生産施設の廃棄の進捗について査察等を通じてモニターしているほか,民生用化学物質の化学兵器への転用を防ぐための産業査察を実施。2013年12月,OPCWは,世界の化学兵器の廃絶に向けた功績が評価され,ノーベル平和賞を受賞した。