2019年6月18日

経済産業省は、6月17日に、サウジアラビア経済閣僚等の参加を得て、第3回日・サウジ・ビジョン2030閣僚会合を開催し、「日・サウジ・ビジョン2030 2.0」をとりまとめました。

1.第3回日・サウジ・ビジョン2030閣僚会合

日本側からは世耕経済産業大臣及び山田外務大臣政務官、サウジアラビア側からはアル=トワイジリ経済企画大臣、アル=ファーレフ エネルギー・産業・鉱物資源大臣、さらにアル=オマール サウジ総合投資院(SAGIA)総裁(アル=カサビ商業投資大臣代理)が出席し、2017年3月にサルマン国王訪日の際に発表した「日・サウジ・ビジョン2030」の下、両国の省庁・機関の数は41から64まで増加するとともに、協力プロジェクトの数も31から61までほぼ倍増するなど、多くの具体的なプロジェクトが進展したことを確認・評価するとともに、各プロジェクトの進展と、今後の具体的なアクションを取り纏めた「日・サウジ・ビジョン2030 2.0」の文書を承認し、署名しました。

2.世耕大臣とサウジアラビア閣僚等とのバイ会談

第3回日・サウジ・ビジョン2030閣僚会合に先立ち、世耕大臣は、サウジアラビア閣僚等とバイ会談を行い、日・サウジ・ビジョン2030の協力を強化していくため、規制緩和やインセンティブの付与等、プロジェクト毎に適切なビジネス促進措置(Enabler(エネイブラー))の重要性や、従来のエネルギーや石油化学等に加え、エンターテイメント、医療、中小企業等の分野でも具体的なビジネスやプロジェクトに結びつくようなサポートが必要であること、国づくりの基盤である人材育成を強力に進めていく意向を表明しました。また、双方は、今後とも両国がwin-winの協力関係を一層深化させていくことの重要性について認識が一致しました。

3.日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム

経済産業省は、日本貿易振興機構(JETRO)、中東協力センター(JCCME)及びSAGIAとともに「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」を開催しました。

本フォーラムでは、エネルギーやインフラといった従来から交流のある分野に限らず、エンターテインメントやスタートアップといった新しい分野を取り上げたほか、世耕大臣からは、スピーチの中で、両国の協力プロジェクトをサポートするため設置した「ビジョン・オフィス・リヤド」が延べ1,000件以上の日本企業へのサポートを実施していることを指摘するとともに、サウジ側からの「ビジョン・オフィス・東京」の開所発表を歓迎しました。

また、世耕経済産業大臣及びサウジ側閣僚等の立ち会いの下、14本の日本企業・機関及びサウジ企業・機関間での協力覚書の交換式が行われました。

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