1.  本8日,午後2時20分から約25分間,茨城県つくば市におけるG20貿易・デジタル経済大臣会合に出席中の河野太郎外務大臣は,リアム・フォックス英国国際貿易大臣(The Rt Hon Liam Fox MP, Secretary of State for International Trade of the United Kingdom)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 WTO改革,G20

    ,P>(1)河野大臣から,貿易をめぐる喫緊の課題にG20で連携して対応し,大阪サミットでの首脳間の議論につなげることができるよう協力を要請しました。これに対し,フォックス大臣から,G20議長国としての日本と立場を共有しており,可能な限りの協力を行う用意がある旨発言しました。また,両大臣は,紛争解決機能を含め,WTOが本来の機能を果たすよう,その改革に向けた議論のモメンタムを強化する必要性について一致しました。

    (2)両大臣は,G20大阪サミット別ウィンドウで開くの際に,デジタル経済,特に電子商取引に関するルール作りを進めるための「大阪トラック」開始に向けて協力していくことで一致しました。

    2 英国のEU離脱,日英経済関係

    (1)英国のEU離脱について,河野大臣から,日系企業や世界経済への悪影響を最小化すべく,「合意なき離脱(PDF)別ウィンドウで開く」の回避を強く期待する旨述べました。これに対し,フォックス大臣から,状況は流動的ではあるが,秩序だった離脱に向け引き続き努力するとして,現下の英国情勢等について説明がありました。

    (2)また,両大臣は,英国のEU離脱後の日英間の経済的パートナーシップの構築のあり方や,英国側の関心表明を踏まえ,TPP11別ウィンドウで開く加入の可能性についても意見交換を行いました。