1.  本8日,午後3時頃から約20分間,茨城県つくば市におけるG20貿易・デジタル経済大臣会合に出席中の河野太郎外務大臣は,サイモン・バーミンガム・オーストラリア貿易・観光・投資大臣(Senator the Hon Simon Birmingham, Minister for Trade, Tourism and Investment, Australia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 G20貿易・デジタル経済大臣会合

     河野大臣から,貿易をめぐる喫緊の課題にG20で連携して対応し,大阪サミットでの首脳間の議論につなげることができるよう協力を要請しました。これに対し,バーミンガム大臣から,日豪は貿易面でも強固な同盟関係にあり,WTO改革RCEP交渉の推進に向け取り組んでいきたい旨,また,現下の貿易情勢に鑑みG20が一致した内容のあるメッセージを発することが重要である旨発言がありました。

    2 WTO改革

    (1)河野大臣から,WTO改革,特に紛争解決制度の改革を求める声が高まっている中,日豪は同改革に向けた提案を共同で行っており,引き続き連携していきたい旨発言し,両大臣は,WTOが本来の機能を果たすよう,その改革に向けた議論のモメンタムを強化する必要性について一致しました。

    (2)河野大臣から,両国がシンガポールと共に共同議長を務める電子商取引分野についても議論を加速させたいと発言するとともに,デジタル経済,特にWTO電子商取引に関するルール作りを進める「大阪トラック」に向け協力していきたいと述べました。両大臣は,本分野で実質的な進展が得られるよう両国間で連携する必要性について一致しました。

    (3)この他,両大臣は,RCEP交渉の早期妥結を目指していくことで一致しました。