2019年6月7日

同時発表:国土交通省

経済産業省及び国土交通省は「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として、本年6月25日から新東名高速道路においてトラック隊列走行の公道実証を実施します。

経済産業省及び国土交通省では、「未来投資戦略2018(平成30年6月15日閣議決定)」に基づき、移動革命の実現にむけた主な取組の一つである高速道路でのトラック隊列走行について、早ければ2022年の商業化に向けて、2020 年度に高速道路(新東名)での後続車無人での隊列走行を実現することを目指しています。

経済産業省及び国土交通省では、「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として、2018年1月より、後続車両が有人の隊列走行について、本年1月より、後続車無人システム(後続車有人状態)について、実証実験を開始したところです。

今般、走行距離の拡大を通じてとトンネル等の道路環境や夜間走行も含めた多様な自然環境下での技術検証と信頼性向上を図るため、2019年6月25日から2020年2月28日※1までの間、新東名高速道路(浜松いなさIC~長泉沼津IC)においてトラック隊列走行の公道実証を実施することとしました。

今年度の公道実証では、2~3台の後続車無人システム(後続車有人状態)について時速70~80kmで車間距離約10mまたは約20mの車群を組んで走行します※2。さらに、4台の後続車有人システムについても時速70~80kmで車間距離約35mの車群を組んで走行します。これらの実証実験は安全確保の観点から、全ての車両にテストコースで経験を積んだドライバーが乗車します。

これらの実証実験を通じて、これまでの実証実験に引き続き、開発中の後続車無人システム等の実現に向けて必要となる機能が設計通り作動することの確認、その信頼性向上と長期データ蓄積を行うとともに、トラック隊列が周辺走行車両の乗員からどのように認識されるか(被視認性、印象等)、トラック隊列が周辺走行車両の挙動(追い越し等)に及ぼす影響等も確認することとしています。

※1 実証期間は実験の進捗状況に応じて変更されることがあります。なお、実証期間の中で夜間の走行も予定しています。
※2 車間距離維持機能や先行車追従機能等を搭載することにより、時速70~80kmで車間距離約10mまたは約20mでの走行を実現します。

別紙1 今年度の公道実証で使用する実証実験車両システム説明PDFファイル
別紙2 トラック隊列走行 実証実験(6/25~2/28新東名高速道路)PDFファイル

担当

製造産業局 自動車課 ITS・自動走行推進室長 垣見(かきみ)
担当者:丸山、出沼、泉
電話:03-3501-1511(内線 3839~3840)
03-3501-1618(直通)
03-3501-6691(FAX)