令和元年5月27日
農林水産省


農林水産省では関係府省と連携して、多種多様なバイオマスの利用技術について進展状況や技術的な課題等を評価・整理した「バイオマス利用技術の現状とロードマップについて」を策定しており、技術の進展状況を勘案して概ね2年ごとに見直しを行っています。
今般、本ロードマップについて見直しを検討し、新たな「バイオマス利用技術の現状とロードマップについて」を決定しました。

概要

バイオマスとは、家畜排せつ物、下水汚泥、生ごみ等の廃棄物系、稲わら等の農作物非食用部、間伐材等の未利用系、ソルガム等の資源作物、藻類など多種多様なものがあります。そして、これらのバイオマスを利用する技術も、熱、ガスなどのエネルギーを生み出す技術やバイオプラスチックなどの化学品に変換する技術など様々なものがあり、その技術的な進捗状況は、基礎研究段階のもの、基礎研究を終えて実証段階にあるもの、既に実用化されているものなど様々です。
このため、バイオマス利用技術の進捗状況や技術的な課題、実用化の見通しについて、関係府省(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)や研究機関、民間企業による横断的な評価を行い、平成24年9月に「バイオマス利用技術の現状とロードマップについて」として取りまとめており、技術の進展状況等を勘案して概ね2年ごとに見直しを行っています。
今回、本ロードマップについて、関係府省や研究機関などからの情報をもとに見直しを検討し、有識者で構成されるバイオマス活用推進専門家会議での審議を踏まえ、新たな「バイオマス利用技術の現状とロードマップについて」を決定しました。

見直しのポイント

(1)今回新たに追加された技術7件、技術的な進展等により前回から更新・見直された技術31件

新規追加された技術の例(実用化段階)
  原料:籾殻
  製造物:ガス・熱・電気(副産物:くん炭)
農産物非食用部である籾殻を原料に、高温で生成する発がん性物質の結晶質シリカの抑制と、低温で発生するタールの抑制を両立させるとともに、残さであるくん炭は肥料成分である可溶ケイ酸を含有し循環型農業に貢献できる技術。

(2)新たな資料として実用化段階、実証段階、研究段階ごとに一覧表を整理
(3)期待される技術ロードマップの活用方法や技術的な課題の検討状況の例をFAQとして整理

<参考>
バイオマスの活用の推進
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/index.html

<添付資料>
新たな「バイオマス利用技術の現状とロードマップについて」(PDF:707KB)
技術ロードマップFAQ(PDF:454KB)

お問合せ先

食料産業局バイオマス循環資源課

担当者:川原(清)、川原(大)
代表:03-3502-8111(内線4316)
ダイヤルイン:03-6738-6478
FAX番号:03-6738-6552

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader