1.  本20日,午前9時30分から約35分間,鈴木憲和外務大臣政務官は,訪日中のASEAN常駐代表委員会(Committee of Permanent Representative :CPR)(ASEAN加盟国のASEAN常駐代表(大使)のメンバー)等と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,鈴木政務官から,今次訪日に歓迎の意を述べるとともに,ASEAN外交の最前線で活躍するCPRの日頃の取組に敬意を表しました。また,鈴木政務官から,5月13日に署名された日ASEAN技術協力協定の下でのJICAによる技術協力も有効に活用しつつ,ASEANの統合深化を支援していきたい旨述べました。

    2 これに対し,CPRを代表して,ベトナム(ASEAN対日調整国)のビン常駐代表から,温かい歓迎に感謝する,日ASEAN技術協力協定の下,幅広い分野で協力を進めていきたい,昨年11月にシンガポールで開催された日ASEAN首脳会議の機会に日ASEAN友好協力45周年を記念して発出された共同声明に沿って,互いのパートナーシップを強化していきたい旨述べました。

    3 続けて,出席者の間で,日ASEAN関係や地域情勢等につき意見交換が行われました。

    [参考1]ASEAN常駐代表委員会
    (1)2008年12月に発効したASEAN憲章に基づき,ASEAN加盟国は,ジャカルタに駐在する大使級の常駐代表(Permanent Representative)を任命。同常駐代表は,常駐代表委員会(CPR:Committee of Permanent Representatives)を構成し,概ね隔週のペースでASEAN事務局において会合を開催している。
    (2)CPRは,ASEAN首脳会議等での決定事項のフォローアップ,共同体横断事項の調整,対話国との関係強化,ASEAN事務局に対する監督・支援等の重要な任務を担っている。具体的には,ASEAN事務局年間予算(日ASEAN統合基金(JAIF)を含む)ASEAN+1基金案件の審査・承認,対話国との合同協力会議や国連,ASEAN関連諸機関との定期会合の開催,宣言や声明等の対話国等との文言交渉などを行っている。

    [参考2]CPR訪日参加者
     カンボジア:サムナン常駐代表(Mr.Yeap Samnang)
     インドネシア:アデ常駐代表(Mr.Ade Padmo Sarwono)
     ラオス:エカパープ常駐代表(Mr.Ekkaphab Phanthavong)
     ミャンマー:ミン常駐代表(Mr.Min Lwin)
     シンガポール:リ・ペン常駐代表(Ms.Kok Li Peng)
     ベトナム:ビン常駐代表(Mr.Tran Duch Binh)

    (注)ブルネイ,マレーシア及びタイは,在京大使館からの代理参加。フィリピンはASEAN常駐代表部次席公使が代理で参加した。