2019年5月17日

磯﨑副大臣は5月14日から17日にかけて、G7デジタル閣僚会合(非公式)に出席するため、フランス(パリ)に出張しました。

G7デジタル閣僚会合では、AIの利活用に関する国際協力、オンライン上の有害行為(ヘイトスピーチ、テロ等)への対応、AI、IoT、5G等の技術に対する信頼構築と、国際的なデータ流通の促進等についての議論が行われ、デジタル分野におけるG7の協力強化の必要性が確認されました。

また、カナダのナブディーブ・ベインズ革新・科学・経済開発相、フランスのセドリック・オデジタル担当長官、アメリカのマイケル・クラッティオス大統領補佐官兼CTO補、イギリスのジェレミー・ライトデジタル・文化・メディア・スポーツ省大臣と会談し、データの自由な流通の促進や、AI分野における協力、日本が議長国となるG20における連携について意見交換を行いました。

1.G7非公式デジタル閣僚会合(5月15日)

本年8月のG7サミットに向け、デジタル分野の重要性の高まりを受けて、各国閣僚級による「G7デジタル閣僚会合」が5月15日、フランスのパリで開かれ、日、仏、EU、米、加、独、伊、英のG7各国・地域の他、招待国として豪、印、NZ、チリ、また国際機関からITU、OECD、UNESCOが参加しました。

磯﨑副大臣は閣僚会合の中で、AIについて、産業振興の観点からの国際協力の必要性を発信するとともに、AIに関する国際パネル”International Panelon Artificial Intelligence(IPAI)”についてのフランス、カナダによるイニシアティブを日本としても支持し、引き続き参加を検討していく旨発言しました。また、日本が提唱する、信頼を確保することによって自由なデータ流通を拡大する”Data Free Flow with Trust(DFFT)”のコンセプトを、G7が中心となり、G20をはじめ世界の共通認識としていくことの重要性を発信しました。また、本年G20議長国である日本として、G7とG20の連携の重要性を確認しました。

今回の会合では議長国フランスによる議長サマリとして、AIの利活用、オンライン上の有害行為(ヘイトスピーチ、テロ等)への対応、AI、IoT、5G等の技術に対する信頼構築と、国際的なデータ流通の促進等について、G7で協調して対応する必要性が確認されました。更に、今回のデジタル閣僚会合で議論した内容について、本年8月のG7サミットに向けて、継続して議論を進めていくことが確認されました。

2.カナダ ナブディーブ・ベインズ革新・科学・経済開発相との会談

カナダ、フランスのイニシアティブである、AIに関する国際パネル”International Panelon Artificial Intelligence(IPAI)”について、パネルの果たすべき役割、設立に向けた方向性等について意見交換を行いました。

3.フランス セドリック・オデジタル担当長官との会談

G7デジタル閣僚会合での議論を踏まえ、フランス及びカナダのイニシアティブであるIPAI、日本の提唱する信頼に基づく自由なデータ流通の促進、また、G7及びG20の今後の議論の連携について意見交換を行いました。

4.アメリカ マイケル・クラッティオス大統領補佐官兼CTO補との会談

今回のG7会合の成果を踏まえ、信頼構築による自由なデータ流通拡大の重要性、また6月のG20貿易・デジタル経済大臣会合に向けた両国間の連携について、意見交換を行いました。

5.イギリス ジェレミー・ライトデジタル・文化・メディア・スポーツ省大臣との会談

G20貿易・デジタル経済大臣会合に向けた連携、また信頼に基づくデータの自由な流通の実現に向けた両国間の協力について、意見交換を行いました。

担当

商務情報政策局 総務課 国際室長 田村
担当者:齊藤、奈良
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