令和元年5月17日
農林水産省


国際かんがい排水委員会(ICID)日本国内委員会は、世界かんがい施設遺産候補施設として4施設をICID本部へ申請することを決定しました。

1.概要

世界かんがい施設遺産とは、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(※ICID)が認定・登録する制度であり、平成26年に創設されました。登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地域づくりに活用されることが期待されています。
ICID:International Commission on Irrigation and Drainage、本部所在地:インド、ニューデリー

2.国際かんがい排水委員会への申請施設の決定について

ICID日本国内委員会(事務局:農村振興局整備部設計課)が、平成30年12月18日(火曜日)から平成31年2月15日(金曜日)までの間、世界かんがい施設遺産の国内申請を受け付けたところ、6施設の申請がありました。ICID日本国内委員会において審査を行った結果、下記の4施設を世界かんがい施設遺産の候補施設としてICID本部に申請することを決定しました。

1.十石堀(じゅっこくぼり)(茨城県北茨城市)
2.見沼代用水(みぬまだいようすい)(埼玉県行田市、羽生市、加須市、鴻巣市、久喜市、桶川市、上尾市、蓮田市、白岡市、春日部市、さいたま市、越谷市、川口市、草加市、戸田市、北足立郡伊奈町、南埼玉郡宮代町)
3.倉安川・百間川かんがい排水施設群(くらやすがわ・ひゃっけんがわかんがいはいすいしせつぐん)(岡山県岡山市)
4.菊池のかんがい用水群(きくちのかんがいようすいぐん)(熊本県菊池市)

3.今後の予定

ICID本部に設置される審査委員会において、世界かんがい施設遺産への登録の可否について審査が行われます。登録と判断された施設は、令和元年9月1日(日曜日)から令和元年9月7日(土曜日)の間にインドネシア・バリで開催される第70回ICID国際執行理事会において発表されることになります。

<添付資料>
世界かんがい施設遺産申請施設(令和元年度)(PDF : 165KB)
世界かんがい施設遺産とは(PDF : 139KB)

お問合せ先

農村振興局整備部設計課海外土地改良技術室

担当者:髙野、佐伯、堤
代表:03-3502-8111(内線5560)
ダイヤルイン:03-3595-6339
FAX番号:03-5511-8251

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader