1. 1 5月13日,我が国政府が,世界遺産一覧表記載のための推薦を行っている「百舌鳥・古市古墳群」(文化遺産)について,世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)による評価結果及び勧告が,以下のとおり,ユネスコ世界遺産センターを経由して我が国政府に通知されました。なお,世界遺産一覧表への記載可否は,この勧告を踏まえ,第43回世界遺産委員会(本年6月30日から7月10日まで,於:アゼルバイジャン・バクー)において決定されることとなっています。

    2 諮問機関による評価結果及び勧告
    「百舌鳥・古市古墳群」については,ICOMOSの評価結果が示され,「記載」が適当との勧告がなされました。

    [参考]
    (1)世界遺産委員会
     世界遺産委員会は世界遺産条約に基づき設置された21ヶ国から成る政府間委員会で,「世界遺産一覧表」への記載物件の審議等,条約履行にかかる重要な決定を行っている。
     事務局は,ユネスコ世界遺産センター。

    (2)諮問機関による評価結果の区分

      (ア)記載 世界遺産一覧表に記載するもの。
      (イ)情報照会 追加情報の提出を求めた上で次回以降に再審議するもの。
      (ウ)記載延期 より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。推薦書を再提出した後,約1年半をかけて再度イコモスの審査を受ける必要があるもの。
      (エ)不 記 載 記載にふさわしくないもの。(世界遺産委員会で不記載決議となった場合,原則として再推薦は不可。)