令和元年5月12日
農林水産省

𠮷川農林水産大臣は、令和元年5月11日(土曜日)午後、及び12日(日曜日)、G20新潟農業大臣会合において政府要人と二国間会談等を行い、震災復興に向けた輸入規制の撤廃・緩和の働きかけのほか、農業上の課題について議論を行いましたので、概要をお知らせします。

概要

1.国連食糧農業機関(FAO)(11日)

会談相手:グラツィアーノ事務局長

(FAOとの連携)
FAOが世界の食料安全保障の確立に果たす役割、世界農業遺産(GIAHS)の推進、邦人職員の増加に向けた取組の重要性等を確認しました。

2.タイ(11日)

会談相手:クリッサダー農業・協同組合大臣

(日本産豚肉の輸出解禁)
我が国からタイへの日本産豚肉の輸出解禁に向けて協議を進めることを確認し、今後の協力を要請しました。

3.インドネシア(11日)

会談相手:アムラン農業大臣

(日本産食品等への輸入規制の撤廃)
同国が全ての都道府県の穀物、野菜、果物、食肉、水産物等に対し、放射性物質検査証明書の添付を要求していることについて、科学的根拠に基づく早期撤廃を要請しました。

4.セネガル(11日)

会談相手:バルデ農業・農村施設大臣

(TICAD7)
NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)議長国であるセネガルに対し、本年8月に横浜で開催されるTICAD7に向け、農業分野における一層の協力を呼びかけました。

5.東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)(11日)

会談相手:西村英俊事務総長

(日本とERIAとの連携)
アセアン地域におけるフードバリューチェーン構築等に向け、引き続き緊密な連携を維持していくことを確認しました。

6.中国(12日)

会談相手:韓農業農村部長

(日本産食品等への輸入規制の撤廃)
科学的根拠に基づき早期に食品輸入規制の撤廃が図られるよう要請しました。

(越境性動物疫病のまん延防止)
アフリカ豚コレラなど越境性動物疫病への対応や旅客による違法な持込防止について、各国で協力していくことを確認しました。

(農業研究分野での連携強化)
本年4月のG20首席農業者研究会議(MACS)の議論も踏まえ、中国農業科学院との研究協力を具体化することで一致しました。

7.フランス(12日)

会談相手:ギヨーム農業・食料大臣

(越境性動物疫病のまん延防止)
アフリカ豚コレラについて、情報共有の強化など、国際社会が一致団結して対処することが重要であることを確認しました。

8.韓国(12日)

会談相手:李農林畜産食品部長官

(日本産食品等への輸入規制の撤廃)
輸入規制の撤廃は被災地復興のための重要な課題であることを伝え、日本産食品の輸入規制について早期の撤廃を要請しました。

(越境性動物疫病のまん延防止)
アフリカ豚コレラなど越境性動物疫病への対応や旅客による違法な持込防止について、両国が協力していくことを確認しました。

9.その他

濱村農林水産大臣政務官は、12日(日曜日)に、スペインのソティジョス農業・食料総局長と二国間会談を行いました。

(日本産食品等への輸入規制の撤廃)
科学的根拠に基づき早期に食品等の輸入規制の撤廃が図られるよう、EU加盟国であるスペインに働きかけを行いました。

お問合せ先

大臣官房国際部国際地域課

担当者:平中、滝沢、内海、藤田
代表:03-3502-8111(内線3470)
ダイヤルイン:03-3501-3731
FAX番号:03-5511-8773