1. 1 4月30日(現地時間29日),ギニア共和国の首都コナクリにおいて,我が方松原英夫駐ギニア大使と先方ジェネ・ケイタ協力・アフリカ統合大臣(H.E. Ms. Diene KEITA, Minister for Cooperation and African Integration)との間で,供与額2億円の無償資金協力(経済社会開発計画)に関する書簡の交換が行われました。

    2 ギニアの沿岸部は,西アフリカ最大の大陸棚を有する好漁場であり,水産開発の高い潜在性を有していますが,同国の海面漁業の約9割を占める零細漁業の環境整備が不十分のため,国民の重要なタンパク源となっている水産物の安定的な生産が課題となっています。ギニア政府は,漁業活動及び水産物の付加価値化を促進するとともに,水産物保存や流通の強化による食料安全保障の改善に向けた取組を進めていますが,政府予算が逼迫する中で,水産関連機材の整備が困難な状況にあります。

    3 この協力は,ギニア政府に対し,水産関連機材(船外機,保冷車等)を供与することにより,同国の零細漁業の発展及び地域住民への衛生的で良質な水産物の提供を通して同国の食料事情改善に寄与することが期待されます。

    4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける経済多角化・産業化を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

    [参考]ギニア共和国基礎データ
     ギニア共和国の面積は約24万5,857平方キロメートル(日本の約3分の2),人口は約1,272万人(2017年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約820米ドル(2017年,世界銀行)。