平成31年4月23日(現地時間)、安倍総理は、イタリア共和国のローマを訪問し、日本食レセプションに出席しました。

 翌24日(現地時間)午前、総理は、イタリア共和国のセルジョ・マッタレッラ大統領を表敬しました。
 午後には、イタリア共和国のジュゼッペ・コンテ首相と会談及び共同記者発表を行いました。

 総理は、日本食レセプションの挨拶で次のように述べました。

「今宵は、日本食レセプションへお越しいただき、ありがとうございます。美食大国イタリアで、このような規模で日本食を紹介できることを大変うれしく思います。
 近年、日本食は世界中で大変な人気を博しています。2015年のミラノ万博に私に代わって出席した妻、昭恵からは、日本食をテーマにした日本館の盛況ぶりを、帰ってきてからよく聞かされました。このように、欧州でも日本食への関心が高まる中、ついに本年2月には、日EU(欧州連合)・EPA(経済連携協定)が発効しました。
 日本では、これにあわせてデパートやスーパーでイタリア産のワインやチーズなどの特別セールが開催され、日本人にとってイタリア産品がぐっと身近になったことは、大歓迎です。そして、日本食もイタリアの皆様にとって、一層身近なものとなっていくことを大いに期待しています。今晩は、日本の和牛、帆立、ぶり、緑茶、日本酒など、最高の日本産品を、皆さんに自信を持ってお薦めいたします。本日は、たくさんのイタリアの皆様にもお越しいただき、大変うれしく思います。
 日本で人気のあるテレビ番組の一つに、イタリアの小さな村、という番組があります。私はあまりテレビは見ないのですが、私が見る数少ないテレビ番組の一つが毎週土曜日にやっている、イタリアの小さな村であります。その番組は、イタリアの美しい小さな村の普通の人の生活を紹介する番組であります。私も含めて多くの日本人がこの番組からイタリアのすばらしい自然の美しさ、村々の人々の生活に魅了されています。そして、必ずある場面は毎週毎週イタリアの家族が、家族そろって食卓を共にする場面であります。その場面からは、いかにイタリアの皆さんが食事を大切にしているか、そしてその食事に情熱を持って多くの方々が料理をつくっているかということが伝わってまいります。ということは、イタリアの皆様は、大変舌が肥えているということでありまして、皆さんに日本食を提供するということは大変ハードルが高いと思っております。
 そこで今日は、日本を代表する料理人の皆さんに腕をふるっていただきました。すばらしい料理を皆様に御提供させていただきます。どうか是非、心ゆくまで堪能していただき、日本食の神髄を体験いただければ幸いでございます。それでは、イタリアで日本食のファンが、ますます増えていくことを心より期待し、祈念いたしまして、杯を上げたいと、乾杯したいと思います。」

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