平成31年4月19日
水産庁

平成31年4月18日(木曜日)から19日(金曜日)まで、東京都内において、「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第12回非公式協議」が開催され、平成26年に発出した共同声明の遵守状況や共同声明以降に各国・地域がとってきた管理措置のレビュー、来漁期(2019年11月~2020年10月)の池入数量上限等について議論及び確認が行われました。 

1.ウナギの国際的資源保護・管理に係る非公式協議とは

 ニホンウナギは、マリアナ海溝周辺海域で生まれた後、我が国を含む東アジア沿岸域に来遊し、その稚魚(シラスウナギ)は主に養殖用種苗として利用されています。このため、本資源の持続可能な利用のためにはニホンウナギの漁獲や養殖等を行う関係国・地域が協力していく必要があり、これらの関係国・地域間で、平成24年9月から「ウナギの国際的資源保護・管理に係る非公式協議」が開催され、議論が重ねられてきました。
 平成26年9月の第7回協議では、日本、中国、韓国及びチャイニーズ・タイペイの4者の水産当局間で、(1)養殖池への種苗の池入れ量制限、(2)保存管理措置の適切な実施を確保するための養鰻管理団体の設立、(3)法的拘束力のある枠組み設立の可能性の検討等を内容とした共同声明の発出に至り、これまで協議を継続しているところです。
 今回の第12回非公式協議では、共同声明の取組状況や共同声明以降に各国・地域がとってきた管理措置のレビュー、来漁期(2019年11月~2020年10月)の池入れ上限等について、議論及び確認が行われました。

2.開催日程及び場所

 日  程:平成31年4月18日(木曜日)10時00分~17時00分
         平成31年4月19日(金曜日)10時00分~13時00分
 会  場:三田共用会議所第3特別会議室
 所在地:東京都港区三田2-1-8 

3.出席者

 日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ ※中国は欠席
 我が国からは、太田愼吾(おおたしんご)水産庁資源管理部審議官ほか、水産庁、外務省、経済産業省の関係者が出席

4.結果概要

 (1) 今漁期(2018年11月~2019年10月)の池入れ状況及び平成26年の共同声明以降、各国・地域がとってきた管理措置についてレビューを行いました。
 (2) 来漁期の池入数量上限について、今漁期と同じ上限とすることを確認しました。
 (3) 資源管理措置に対する科学的な助言を行うことを目的とした科学者会合を定期的に開催することとなりました。
 (4) 国際取引におけるトレーサビリティの改善に協力して取り組むこととなりました。
 (5) 第13回非公式協議は、2020年4月頃に東京で開催される予定です。

(参考)
平成30年6月8日付けプレスリリース「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第11回非公式協議」の結果について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/180608.html

平成30年9月21日付けプレスリリース ニホンウナギに係る地域ワークショップの結果についてhttp://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/180921.html

ニホンウナギその他の関連するうなぎ類の保存及び管理に関する共同声明(平成26年9月17日)
(日本語)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/pdf/140917jointstatementkariyaku.pdf
(英語)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/pdf/140917jointstatement.pdf

うなぎをめぐる現状と対策(2019年3月)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/attach/pdf/unagi-109.pdf

お問合せ先

増殖推進部 漁場資源課 生態系保全室

担当者:松島・古園
代表:03-3502-8111(内線6810)
ダイヤルイン:03-3502-8487
FAX番号:03-3502-1682