平成31年4月16日、安倍総理は、都内で開催されたアラブ・ジャパン・デー・レセプションに出席しました。

 総理は、挨拶で次のように述べました。

「アラブ・ジャパン・デー・レセプションの開催に際し、心からお祝い申し上げます。私の話すことはここに字幕が出ませんので、通訳が付いてございます。
 シアム・パレスチナ代表部大使を始め、皆様が日頃より大変活発に活動されておられますことに対しまして、まず敬意を表したいと思います。
 私は就任以来、中東地域を7回訪問しました。訪問先の首脳とも顔なじみになりましたが、今晩の出席者の方々の顔ぶれを見るだけでも、アラブとの友好関係がいかに深く幅広いものであるかを実感しております。私は、中東アラブ地域と政治、経済、安全保障、文化、社会など幅広い分野にわたる包括的な関係を築くことを中東外交の柱としてまいりました。中庸が最善という中東の先人たちの知恵を大切にし、平和と繁栄の回廊構想等を通じて、中東の平和と繁栄に貢献すべく尽力してまいりました。さらにこの度、シナイ半島の多国籍部隊・監視団、MFOに人的貢献を行うことを決定しました。これは国連の枠組みの外のPKO活動への初めての参加となります。昨年の国連総会で表明した、ガザ教員招へい事業は、先日第一陣として10名の方々が訪日し日本の学校教育を学ばれ、順調にスタートしております。
 先日、平成に続く元号である、令和を発表いたしました。5月1日には、皇太子殿下が天皇陛下に御即位され令和の新たな時代が始まります。秋にはラグビーワールドカップ、そして来年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。今回のオリンピックは、福島から聖火リレーがスタートする、正に復興五輪であります。中東アラブ地域の皆様から、東日本大震災の際には、大きな御支援を頂いたことに改めて感謝するとともに、この機会に被災地に来ていただき、復興を着実に進展している被災地の現状を知っていただき、被災地の安心安全な産品を食べていただきたいと、このように思っております。皆様方の御協力をよろしくお願い申し上げます。私は福島の米を毎日食べておりますし、水も飲んでおりますが、お陰様で自民党の総裁に3選を果たすことができたわけでございますので、安全性は折り紙付きであります。
 令和という元号は、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められています。令和の新しい時代に、日本とアラブ諸国の関係の可能性は無限に広がっています。輝かしい未来に向かって、共に歩んでいくことをお約束いたしまして私の御挨拶とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。」

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