1.  本17日午後2時55分から約30分間,河野太郎外務大臣は,訪日中のデルフィン・ロレンザーナ・フィリピン共和国国防大臣(Mr. Delfin Lorenzana, Secretary of National Defense of the Republic of the Philippines)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,河野大臣から,本年2月22日のバンサモロ暫定自治政府の発足を歓迎するとともに,ミンダナオ和平を過去10年以上にわたり一貫して支援してきたパートナーとして,日本は今後も和平プロセスの進捗に応じて支援を強化していく(PDF)別ウィンドウで開く旨述べました。

    2 両大臣は,防衛装備品の移転や共同訓練など,近年,両国の安全保障協力が大きく進展していることを歓迎するとともに,日・フィリピン外務・防衛当局間(PM)・防衛当局間(MM)協議及び海洋協議の早期開催を通じて,政策面の対話を強化していくことで一致しました。また,河野大臣から,捜索救難分野の能力構築支援等を通じて,日・フィリピン間の防災協力の強化につなげたい旨述べ,ロレンザーナ大臣から感謝の意が述べられました。

    3 両大臣は,海洋をめぐる問題に関し,一方的な現状変更の試みに強く反対することで一致しました。また,北朝鮮情勢に関して意見交換を行い,河野大臣から,拉致問題の早期解決に向け,理解と協力を求めました。