平成31年4月14日、安倍総理は、福島県を訪問しました。

 総理は、楢葉町(ならはまち)のJヴィレッジを視察をしました。続いて、大熊町役場新庁舎開庁式に出席しました。その後、福島第一原子力発電所廃炉・汚染水対策に従事している作業チームに対する感謝状授与式に出席し、続いて、作業チームメンバーとの懇談を行いました。

 懇談後、総理は次のように述べました。

「東京電力福島第一原発においては、現場の皆さんの大変な御努力によって廃炉作業が一歩一歩着実に進んでいます。前回視察をした際には、完全に防護服で身を固めなければなりませんでしたが、今回はこのスーツ姿で視察をすることができました。
 他方、廃炉に向けて、多くの課題があります。これから正に正念場を迎えなければなりません。今後も廃炉汚染水対策について、国が前面に立って、取組を進めてまいります。廃炉作業の前線基地であったJヴィレッジは近く全面再開します。今日もサッカーを楽しむ中学生高校生の笑顔があふれていました。来年の3月には、そのJヴィレッジから復興五輪の聖火リレーがスタートします。その際、私も訪問して、福島の皆さんと共に、復興五輪の開幕を、そして復興が進んでいる福島の姿を世界に発信をしたいと、こう思っています。そして、東京オリンピック・パラリンピックを前に常磐線が全面開通します。そこに向けて、沿線の避難指示解除に向けた努力も進んでいます。
 本日、大熊町の役場が町内に戻ってきました。本格的な復興に向けた第一歩を記すことができた、こう思っています。正に地域を再生したい、復興したいという皆さんの熱意によって、復興は間違いなく進んでいます。今後も、生活インフラの復興、そして生業(なりわい)産業の再生に全力を尽くしていきたいと考えています。福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして、日本の再生はなし。政権交代のこの原点である福島の再生、東北の復興に向けて、これからも、全力を尽くしていかなければならないと思っております。その際に、閣僚全員が復興大臣であるという安倍政権の基本方針を皆でもう一度胸に刻みながら、政府一丸となって福島、そして東北の復興を成し遂げるその日まで全力を尽くしていく決意であります。
 今日は皆さん見ていただいたと思いますが、皆さんからお話を伺いその中で考え方を述べさせていただきました。車座において、皆さんがこれまで成し遂げてきたこと、どういう思いで進めてきたかという話を伺い、政府としてどういう方針でこれからも進めていくということをお話しさせていただいたというところであります。」

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