平成31年4月12日
農林水産省


4月12日、韓国による日本産水産物等の輸入規制に関するWTO上級委員会の報告書が公表されました。
このことについて、𠮷川農林水産大臣の談話を発表します。

農林水産大臣談話

本日、WTOは、我が国が韓国に対して申立てを行っていた「韓国による日本産水産物等の輸入規制」に関し、上級委員会の報告書を公表しました。

報告書において、上級委員会は、韓国の輸入規制措置が、WTO協定に照らし、日本産水産物等を恣意的又は不当に差別していること、必要以上に貿易制限的なものであることを認定したパネル報告書(第一審)の判断には瑕疵があるとして取り消しました。

韓国の措置が協定に整合的であると認められたわけではありませんが、我が国の主張が認められなかったことは、復興に向けて努力されてきた被災地の皆様のことを思うと誠に遺憾です。

我が国としては、上級委員会報告書の内容を分析し、今後の対応を検討していきます。いずれにせよ、我が国としては、韓国に対して規制措置全体の撤廃を求めるという立場に変わりはなく、上級委員会の今次報告書を踏まえ、韓国との協議を通じ、措置の撤廃を求めていきます。

日本産農林水産物・食品に対して輸入規制措置を継続している国・地域に対しても、我が国では出荷規制により基準値を超過する食品は流通させない体制を構築し、徹底したモニタリングを行っていることを改めて伝えつつ、引き続き輸入規制の撤廃・緩和を求めてまいります。
 

<添付資料>
 韓国による日本産水産物等の輸入規制に関するWTO上級委員会の報告書について

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