渡辺復興大臣閣議後記者会見録(平成31年4月9日(火)9:31~9:37 於)復興庁会見室)

1.発言要旨
 本日、平成30年度復興庁クラウドファンディング支援事業事例集、「みんなで実現!おもしろアイディア11選」を公表いたします。
 本事業により、これまで、目標の60件を上回る80件の多種多様なプロジェクトが資金調達を開始しております。
 被災地で自立的な資金調達の取り組みが行われたことは、誠に意義深く、今年度事業では本冊子を活用して、一層の上積みを図って参ります。
 詳細は、事務方よりご説明いたします。

2.質疑応答
(問)クラウドファンディング事業ですが、1年間取り組んでみて、大まかに見えてきた課題と今後のさらに発展させたい部分みたいなのがあれば、お願いいたします。
(答)現在、「おもしろアイディア11選」を公表したところでございます。4月5日時点で、31件が調達期間を満了しております。調達開始済の80件の目標金額が約2億円であるところ、現在、約1億円が集まっているという状況です。
 最後の案件の調達期間が満了する夏頃まで、引き続き各案件の動向を注視して参りたいと思います。
 既に、皆様方のお手元に、この「おもしろアイディア11選」の冊子が配布されていると思います。
(問)復興とは全くかけ離れた話になってしまいますけれども、紙幣のデザインのことに関してお伺いします。
 今日の閣議後記者会見で麻生大臣が、1万円札などのデザインを変えるというようなお話がありました。大臣として、もし受けとめがあれば、ご感想をお願いいたします。
(答)コメントは差し控えたいと思います。
(問)明日、大熊町で避難指示の一部が解除になります。まだまだ住民が戻ってくるにはいろいろと課題が残っていると思うのですけれども、住民の帰還に向けて、復興庁としてどのように取り組まれますか。改めてお願いします。
(答)まず、10日に避難指示が解除されます。それとあわせて、町役場の新庁舎が4月14日に開庁になる予定でありまして、この点については、復興に向けた明るい動きと認識をしております。
 様々な課題として言えることは、住んでいくために安心して住める環境をつくっていくことが大前提でありまして、そのためには、働く場の創出、また、商業施設や医療・介護、教育などの生活環境などを整備していくことが大変重要です。各関係省庁と今後も連携して取り組んで参りたいというふうに思っております。
 避難指示解除後については、また引き続き町のご意見を丁寧にお伺いしながら、大熊町の復興に全力で取り組んでいきたいというのが私の思いであります。
(問)大臣、昨日、福島県双葉郡広野町のふたば未来学園中学校と高校の入学式と中学校の開校式にご出席されたかと思います。先週の閣議後会見でも、未来の復興を担う人材の育成を期待されるということでしたが、実際に式典に出席なさって、どのような思いを新たになされましたか。
(答)私も実際に、ふたば未来学園の中学校・高校の入学式及び中学校の開校式に出席をさせていただきました。新入生の子供たちの入学する姿を見て、大変心強く思ったところでありまして、本当に式典の最中も、しっかりとした態度でお話を聞いていると感じました。今後も、やはりこれからの、双葉郡を中心として、福島を背負っていけるような人材となるため、社会や地域の皆様方と寄り添いながら、福島の復興及び再生に取り組んでいただけるような存在に、成長されることを期待しております。

(以    上)