1.  本8日午後0時40分頃から約70分間,河野太郎外務大臣は,訪日中の林鄭月娥(キャリー・ラム)香港特別行政区行政長官との間で,昼食を挟みつつ会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭発言

    (1)冒頭,河野大臣から,ラム行政長官の昨年11月に続く再訪日を歓迎する旨述べました。ラム行政長官から,自身の二度にわたる訪日に対する日本政府の協力に関し謝意が表明されました。

    (2)双方は,昨年日港間で初めて作成した共同ステートメント(PDF)別ウィンドウで開くに沿って,引き続き幅広い分野における実務協力を深化させていくことで一致しました。

    2 経済関係

    (1)河野大臣から,明9日にシンポジウムが開催される「広東・香港・マカオ大湾区」構想が,「一国二制度」の下で発展し日本の経済界にビジネスチャンスをもたらすことで,日港の経済関係が更に強化されることを期待する旨述べました。これに対し,ラム行政長官から,「広東・香港・マカオ大湾区」構想は「一国二制度」に沿って発展していくとの説明が行われるとともに,日本企業の参加について期待が表明されました。

    (2)河野大臣から,日本産食品に対する輸入規制に関する問題について,福島県を含む残る輸入規制の早期撤廃を要請し,日港双方で引き続き意思疎通を行うことで一致しました。

    3 人的交流

    (1)河野大臣から,日港間の人的交流をより一層促進するため,本年1月1日より,香港登録身分書保持者のうち中国国籍を有する者に対して,数次査証を発給する措置をとっていることを紹介しつつ,香港側においても日本人に対する査証緩和を進めてほしい旨要望し,引き続き意思疎通を行うことで一致しました。

    (2)東京オリンピックの機会等を通じ,ラム行政長官の更なる訪日を含め,日港間の人的往来を更に増大させていくことで一致しました。

    4 地域情勢

     双方は,北朝鮮問題/について,関連の国連安保理決議の完全な履行を含め,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

    [参考]「広東・香港・マカオ大湾区シンポジウム」特設サイト別ウィンドウで開く