スウェーデンからのシカ科動物及び同科動物由来畜産物の輸入停止措置について

農林水産省は、スウェーデン王国（以下、「スウェーデン」という。）における、シカ科動物の伝達性海綿状脳症（TSE）の一種である慢性消耗病（CWD）の発生確認を受けて、直ちに同国からのシカ科動物及び同科動物由来畜産物の輸入を停止しました。

1. 経緯

スウェーデンの野生ヘラジカにおいて、シカ科動物の伝達性海綿状脳症（TSE）である慢性消耗病（CWD）の発生が確認された旨、スウェーデン家畜衛生当局から情報提供がありました。
TSE：Transmissible Spongiform Encephalopathy
CWD：Chronic Wasting Disease

2. 対応

上記経緯を受けて、本病の我が国への侵入防止に万全を期すため、本日、スウェーデンからのシカ科動物及び同科動物由来畜産物の輸入を停止しました。

なお、同国からのシカ科動物及び同科動物由来の畜産物について、過去3年間、我が国への輸入はありません。

（参考）
シカの慢性消耗病（CWD）とは、シカ科動物（ヘラジカ、ニホンジカ、トナカイ等）に感染するプリオン病で、伝達性海綿状脳症（TSE）の一種。日本においては、監視伝染病に指定されている。
1967年に米国コロラド州で初めて確認され、これまでに、米国、カナダ、韓国、ノルウェー及びフィンランドにおいて発生が確認されている。我が国での発生は確認されていない。
本病がヒトに感染するとの報告はない。