1.  3月24日及び25日(現地時間),山田賢司外務大臣政務官は,ルワンダ共和国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。

    1 ジェノサイド記念館の訪問
     24日,山田政務官は,ルワンダにおける行事に先立ち,キガリ・ジェノサイド記念館を訪問し,献花を行い,ジェノサイドの犠牲者に哀悼の意を表しました。

    2 第7回アフリカCEOフォーラムへの出席
     25日,山田政務官は,キガリで開催された第7回アフリカCEOフォーラムに出席しました。山田政務官は,同フォーラム出席者に対してスピーチを行い,本年8月のTICAD7に向けた我が国の取組や官民連携における我が国の貢献をアピールしました。また,ポール・カガメ・ルワンダ共和国大統領(H.E. Mr. Paul KAGAME,President of the Republic of Rwanda)を始め,同フォーラムに参加したアフリカ各国政府・企業の代表と立ち話を行うとともに,日本企業関係者とも意見交換を行いました。

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    3 セジベラ外務・国際協力大臣との会談
     25日,山田政務官は,14時55分から約30分間にわたりリチャード・セジベラ・ルワンダ外務・国際協力大臣(Hon. Dr. Richard SEZIBERA, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation)と会談を行いました。
     山田政務官から,ジェノサイドから25周年を迎えるに当たっての哀悼の意を表しました。また,1月のカガメ大統領訪日を受け,8月に横浜で開催されるTICAD7に向けて引き続き二国間協力を強化することを確認するとともに,官民連携を通じた二国間の関係強化を引き続き推進していきたい旨述べました。
     これに対し,セジベラ外務・国際協力大臣から,山田政務官をお迎えできることを大変うれしく思う旨述べるとともに,ジェノサイドへの哀悼の意が表されたことに対して謝意を述べました。また,1月の大統領訪日が成功裏に行われたことに対する謝意が述べられました。TICAD7を踏まえ,官民連携を含む二国間関係の協力関係の強化につき期待が述べられました。
     また,双方は,安保理改革拉致問題を含む北朝鮮情勢等の国際場裡における課題についても意見交換を行いました。

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    4 ガテテ・インフラ大臣との会談
     25日,山田政務官は,16時半から約30分間にわたり,クラヴェール・ガテテ・ルワンダ・インフラ大臣(Hon. Mr. Claver GATETE, Minister of Infrastructure)と会談を行いました。
     山田政務官から,ジェノサイドから25周年を迎えるに当たっての哀悼の意を表しました。また,1月のカガメ大統領訪日時に署名式が実施された案件を始め,日本の経験やノウハウ及び技術力に基づく協力を今後も推進したい旨述べました。さらに,地方自治体との交流や先端技術を活用した協力関係の強化や官民連携を通じたビジネス案件形成等の推進に期待を述べるとともに,ガテテ大臣及びルワンダ政府による引き続きの協力を呼びかけました。
     これに対し,ガテテ大臣から,日本との協力関係の更なる強化や日本企業のルワンダへの進出に対する期待が述べられました。
     双方は,8月に横浜で開催されるTICAD7に向けて引き続き二国間協力を強化することを確認しました。

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    5 インガビレICT・イノベーション大臣との会談
     25日,19時45分から約30分間,山田政務官は,ポーラ・インガビレ・ルワンダ・ICT・イノベーション大臣(Hon. Ms. Paula INGABIRE,Minister of ICT and Innovation)と会談を行いました。
     山田政務官から,ジェノサイドから25周年を迎えるに当たっての哀悼の意を表しました。また,ICT分野では既に官民が一体となった二国間協力関係が活発であることを歓迎しつつ,交流の一層の活性化を引き続き推進していきたい旨述べました。また,宇宙開発分野における協力も緊密化しており,日本との協力によりルワンダの宇宙開発が軌道に乗ることへの期待を述べました。
     これに対し,インガビレ・ICT・イノベーション大臣から,スマート・ルワンダ・マスタープランと日本のSociety 5.0など両国のICT分野での取組には共通点が多いことを指摘しつつ,1月のカガメ大統領訪日の際の成果につき説明があり,二国間交流や取組についても紹介がありました。また,ルワンダ国内のIT分野における人材育成や教育プログラムにつき,説明がなされました。
     双方は,8月に横浜で開催されるTICAD7に向けて引き続き二国間協力を強化することを確認しました。

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    6 その他
     山田政務官は,義足・装具・杖・車椅子を製作・無償提供し,更に,人材育成や職業訓練,障害者の就労支援等を通じて現地社会及び日・ルワンダ二国間関係に貢献している,NGO団体である「ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト」を訪問し,職業訓練の様子などを視察しました。

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    [参考1]第7回アフリカCEOフォーラム
     アフリカ域内外の企業経営者や投資家,政府関係者が一堂に会し,アフリカにおける民間投資を中心に議論することを目的に,2012年にスイスにて始まった国際会議。2014年以降毎年3月に開催されている(第2回,第3回,第5回はスイスにて開催され,第4回及び第6回はコートジボワールにて開催。)。

    [参考2]ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト
     日本とルワンダの相互理解の促進に貢献したとして,平成29年度外務大臣表彰受賞(団体)。国際協力活動で構成のあった個人や団体を顕彰する平成30年「読売国際協力賞」を受賞。