2019年3月26日

文部科学省・経済産業省では、第四次産業革命の進行に伴い、産業界において数学(※1)のニーズが高まっている現状を受け、「理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会」を開催しました。本意見交換会では、数学の産業応用に関する現状や課題を明らかにするとともに、課題の解決や今後の方向性に関する意見交換を行い、『数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える~』として報告書を取りまとめました。

※1ここで言う「数学」は、純粋数学、応用数学、統計学、確率論、さらには数学的な表現を必要とする量子論、素粒子物理学、宇宙物理学なども含む広範な概念。

背景・趣旨

現在、我々は、経済社会のあらゆる場面がデジタル化されていく第四次産業革命を目の当たりにしており、AI、ビッグデータ、IoTといった言葉を耳にしない日はない状況になっています。特に第四次産業革命を加速化させた「第三次AIブーム」の火付け役となったディープラーニングの登場によって、産業界では数学の知識・能力をもった人材、いわゆる「理数系人材」に対する需要が急速に高まっています。

我が国の数学の能力は、決して他国に引けを取るものではなく、優れた数学の能力を有する若い人材にも恵まれています。こうした人材が活躍していくためには、産学官が密接に連携・協働し、我が国の数学を一層発展させるとともに、数学と異分野との融合による諸科学の発展を強力に推し進めていくことが求められます。さらには、理数系人材が活躍できる経営システムや社会システムのモデルを世界に先駆けて創造し、それをグローバルに発信していくことが必要となります。

こうしたことから、文部科学省と経済産業省の連携の下、平成30年8月8日に産学からなる「理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会」を立ち上げ、計5回の開催を経て、今回、報告書『数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える~』を取りまとめました。

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担当

  • 商務情報政策局 情報技術利用促進課長 中野
    担当者:鈴江、蓑島、齊宮
    電話:03-3501-1511(内線 3971~5)
    03-3501-2646(直通)

  • 産業技術環境局 大学連携推進室長 山崎
    担当者:徳弘、冨田、山城
    電話:03-3501-1511(内線 3371~3)
    03-3501-0075(直通)