平成31年3月25日
水産庁


平成31年3月18日(月曜日)から3月22日(金曜日)まで、モスクワ(ロシア連邦)において「日ロ漁業合同委員会第35回会議」が開催され、2019年の日本200海里水域における我が国漁船によるロシア系さけ・ますの操業条件等について妥結しました。
また、平成31年3月20日(水曜日)から3月22日(金曜日)まで、モスクワ(ロシア連邦)において「ロシア連邦の200海里水域における日本国の漁船によるロシア系さけ・ますの2019年における漁獲に関する日ロ政府間協議」が開催され、2019年のロシア200海里水域における我が国漁船によるロシア系さけ・ますの操業条件等について妥結しました。

1.日ロさけ・ます漁業交渉とは

ロシア系さけ・ますについては、日ソ漁業協力協定(※1)及び日ソ地先沖合漁業協定(※2)に基づき、「日本200海里水域」及び「ロシア200海里水域」における我が国漁船の漁獲量等の操業条件について、毎年協議を行っています。なお、「日本200海里水域分」を「日ロ漁業合同委員会」において、「ロシア200海里水域分」を「日ロ政府間協議」において協議を行います。
※1 正式名称は「漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定」です。
※2 正式名称は「日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の両国の地先沖合における漁業の分野の相互の関係に関する協定」です。

2.開催日程及び場所

(1)日ロ漁業合同委員会第35回会議
日時:平成31年3月18日(月曜日)~3月22日(金曜日)
場所:モスクワ(ロシア連邦)
(2)ロシア連邦の200海里水域における日本国の漁船によるロシア系さけ・ますの2019年における漁獲に関する日ロ政府間協議
日時:平成31年3月20日(水曜日)~3月22日(金曜日)
場所:モスクワ(ロシア連邦)

3.出席者

日本側:保科 正樹(ほしな まさき) 水産庁 増殖推進部長(政府代表)ほか、外務省、水産庁、北海道庁及び関係する漁業団体の関係者
ロシア側:サフチュクP.S. 連邦漁業庁 副長官(ロシア政府代表)ほか、外務省、連邦漁業庁及び連邦保安庁国境警備局等の関係者

4.結果概要

(1)日本200海里水域分(「日ロ漁業合同委員会第35回会議」)
 2019年の日本200海里水域における我が国漁船によるロシア系さけ・ますの操業条件等について協議が行われ、以下の内容で妥結しました。
 ア.漁獲量(前年同)
  からふとます、べにざけ、ぎんざけ、ますのすけ 計1,550トン※
  ※べにざけ、ぎんざけ、ますのすけについては、3種合わせて1隻当たり1トン以内とする。
  しろざけ 500トン
  合計2,050トン
 イ.漁業協力費
  2億6,412万円~3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて決定。(前年は、2億6,484万円~3億12万円の範囲で漁獲実績に応じて決定。協力費実績額2億6,484万円。)
 ウ.その他
  2019年の漁業分野における科学技術協力計画の採択等を行いました。
(2)ロシア200海里水域分(「ロシア連邦の200海里水域における日本国の漁船によるロシア系さけ・ますの2019年における漁獲に関する日ロ政府間協議」)
 2019年のロシア200海里水域における我が国漁船によるロシア系さけ・ますの漁獲量等の操業条件等について協議が行われ、以下の内容で妥結しました。
 ア.漁法等
  昨年に引き続き、漁船1隻により、曳き網(ひきあみ)による採算性の向上を目的とした試験的な操業を行います。 
 イ.漁獲割当量 95トン(前年95トン)
  うち、べにざけ 30トン(前年25トン)
  しろざけ 30トン(前年25トン)
  からふとます 32トン(前年40トン)
  ますのすけ 3トン(前年2トン)
 ウ.入漁料
  約2,432万円(前年約2,357万円)
 エ.操業期間
  平成31年6月1日から7月31日までの期間のうち、30日間(前年は6月15日から7月15日)

5.その他

(参考)
平成31年3月15日付けプレスリリース
「日ロさけ・ます漁業交渉」の開催について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/190315.html

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