1.  本24日午前10時50分から約30分間,阿部俊子外務副大臣は,第5回国際女性会議WAW!/W20に出席するために訪日中のイサベル・セシリア・サイン・マロ副大統領兼外務大臣(H.E. Ms. Isabel Cecilia Saint Malo, Vice President and Minister of Foreign Affairs of the Republic of Panama)と会談したところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,阿部副大臣から,サイン・マロ副大統領兼外務大臣の訪日を歓迎しつつ,基本的価値を共有する重要なパートナーであるパナマとの間で,二国間関係を一層強化していきたい旨述べました。これに対し,サイン・マロ副大統領兼外務大臣は,ジェンダー分野における日本のリーダーシップを評価した上で,日本との友好協力関係を一層強化したい旨述べました。

    2 また,阿部副大臣から,日本はパナマ運河の主要利用国であり,今後も緊密な協議を期待する,パナマ首都圏都市交通3号線の整備事業について,日本のモノレール技術の導入が正式に決定されたことを歓迎する旨述べたのに対し,サイン・マロ副大統領兼外務大臣からは,日本とパナマの良好な二国間関係を強調した上で,同整備事業では,日本の高い技術力が幅広く示されるとともに,パナマ国民の生活の質を向上させるものであると述べました。

    3 さらに,拉致問題を含む北朝鮮情勢等の国際場裡における諸課題についても意見交換を行い,協力関係を深化させていくことを確認しました。

    [参考]パナマ首都圏都市交通3号線の整備事業
     パナマ首都圏西部地域と中心部をつなぐ都市交通3号線(約26km)を,十分な安全性かつ信頼性のある都市交通システムとしての商業運行実績を有する質の高いモノレールの車輌及びシステムの導入を通じて整備することにより,都市交通機能の改善及び二酸化炭素排出削減を図り,もって同国の持続可能な経済成長に寄与するもの。2016年4月,バレーラ大統領訪日時,交換公文(E/N)及び借款契約(L/A)を署名(対パナマ円借款)。供与限度額:2,810.71億円(総事業費2,992.15億円の約94%に相当)。中南米向け円借款としては過去最大。