2019年3月22日

特許庁

地域団体商標の制度概要、活用事例、特許庁の支援策等についてまとめた「地域団体商標ガイドブック2019」を発行しました。地域ブランド振興に取り組まれている方はぜひご覧ください。

1.概要

特許庁が2006年に創設した「地域団体商標制度」は、地域の魅力あふれる名物のブランド力の向上と模倣品対策を目的として、これまで多くの団体にご活用いただいてきました。
「地域団体商標ガイドブック2019」は、地域団体商標を活用している団体の最新事例を紹介するとともに、地域団体商標制度の概要、特許庁の支援策、登録されている645件(2018年末時点)の地域団体商標を掲載しています。
地域ブランド振興に取り組まれている方に、今後更なる魅力あるブランド作りの参考資料としてご活用いただければ幸いです。

▼表紙・裏表紙

2.冊子の配布

本冊子は無料で配布しておりますので、ご希望の方は末尾のお問合せ先か、お近くの経済産業局知的財産室・沖縄総合事務局知的財産室までご連絡ください。なお、配布数には限りがございますので、予めご了承ください。
詳細については以下ホームページをご覧ください。

「地域団体商標ガイドブック」 ホームページ
(参考)経済産業局知的財産室・沖縄総合事務局知的財産室の連絡先

3.参考

1.「地域団体商標ガイドブック2019」掲載内容

(1)地域団体商標活用事例

・成功に至ったポイント、地域団体商標の出願までの経緯や権利取得後の効果等を掲載しています。
・権利者だけでなく、産品を取り扱う販売業者等の声を掲載することにより、現場の「生の声」をお届けしています。

▼活用事例(一部抜粋)

▼活用事例に掲載されている地域団体商標
(ア)「津軽の桃」(青森県)
リンゴ産地を活性化させる新たな産物のアピール力を、地域団体商標の取得で強化
(イ)「豊川いなり寿司」(愛知県)
市民一丸で盛り上げてきたブランドの地域団体商標を取得し、まちおこしの求心 力を向上
(ウ)「京鹿の子絞」(京都府)
地域団体商標取得を機に他ブランドとのコラボを進め、伝統産業の振興を図る(エ)「石州瓦」(島根県)
地域団体商標の取得により伝統産業のブランド化と海外展開を促進
(オ)「小石原焼」(福岡県)
伝統的工芸「小石原焼」を定義し直し地域団体商標の取得と共に再出発
(カ)「沖縄黒糖」(沖縄県)
地域団体商標取得で競合品との差別化を図り、生産者の暮らしを守る

(2)全国の地域団体商標紹介

登録されている645件(2018年末時点)の地域団体商標を都道府県別、産品別に掲載しています。

▼都道府県別(一部抜粋)

▼産品別(一部抜粋)

2.地域団体商標制度について

地域ブランドとして用いられることの多い「地域名」と「商品(サービス)名」の名称等からなる文字商標(地域団体商標)について、一定の要件の下、商標登録を可能とする制度です(※)。
※通常、「地域名」と「商品(サービス)名」の名称等からなる文字商標は、「全国的に有名」でなければ登録することができません。
地域団体商標を取得した権利者からは、地域団体商標の取得により、地域ブランド力が向上した、団体構成員のモチベーションアップにつながった、模倣品対策に役立ったなどの声をいただいています。
地域の名物が地域団体商標として特許庁に登録されていることを示すものとして、下記の「地域団体商標マーク」があります。

▼地域団体商標マーク

▼地域団体商標マークの活用例

担当

特許庁 審査業務部 商標課長 佐藤
担当者:森山、渡辺、吉田
電 話:03-3581-1101(内線 2828)
03-3580-6864(直通)