(H31.3.19(火)8:45 ~ 8:51 ぶら下がり)

【広報室】

会見の詳細

閣議等について

大臣:
私の方から、三点申し上げます。本日、厚生労働省関係で3法案が閣議決定されました。まず、障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律案は、障害者の雇用を一層促進するため、障害者の活躍の場の拡大に関する措置や、国などにおける障害者の雇用状況についての的確な把握等に関する措置を講ずるものです。次に、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律案は、優れた医薬品、医療機器等のより安全・迅速・効率的な提供や、住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができる環境の整備を一層推進するものです。次に、児童虐待防止対策の強化を図るための児童福祉法等の一部を改正する法律案は、体罰禁止の法定化や児童相談所の体制強化などの措置を講ずることにより、児童虐待防止対策の強化を図るものです。本国会において、速やかにご審議をいただくよう、お願いしたいと考えています。障害者雇用に関しては、本日の閣議に先立ち関係閣僚会議を開催し、昨年10月に決定した基本方針に基づく取組みを、なお一層充実・強化するための対応について、とりまとめました。また、児童虐待防止対策に関しても、痛ましい虐待事案が続いている状況を深刻に受け止め、本日の閣議に先立ち関係閣僚会議を開催し、児童虐待防止対策の抜本的な強化を図るための新たな対策を決定しました。いずれについても、厚生労働省として全力で取り組んでまいります。私からは、以上です。

質疑

記者:
虐待の関係閣僚会議で、総理の方から一時保護に至るケースが緊急安全点検であったということなのですが、深刻なケースということもあったのかということと、そもそもその全体的な把握が進んだのか、今回の緊急安全点検で、それについて教えてください。
大臣:
緊急安全確認の結果については、現在、すべての自治体から報告を受けておりますが、個別に回答内容の精査をお願いする必要があるので、精査等が終了し次第、速やかに公表します。中には、一時保護に至るなど、今回の安全確認を通じて保護されたケースもあったとの報告を受けています。引き続き、こうした子どもたちのケアや保護に全力を挙げていきたいと思います。
記者:
深刻なケースではなかったということですか。
大臣:
一時保護に至るなど、今回の安全確認を通じて保護されたケースもあったとの報告を受けています。いずれにしても、今、精査中ですから、精査等が終了し次第公表します。
記者:
先日、中央労働委員会でセブンイレブンとファミリーマートに対する再審査の命令を出す際に、その前に事前に報道がされるというようなことがありました。中労委の命令というのは判決に近いような位置づけもありまして、この事態に対して大臣の受け止めをお願いいたします。
大臣:
中労委の命令書の内容について事前の情報漏えいが疑われる事態になっていることについては、既に報告を受けておりますが、事実であれば、かつてない事態であり、大変遺憾なことと受け止めております。中労委は、公労使委員が労使紛争の審査・調整に当たる独立性の高い機関でありますが、今般の事態を重く見て、3月17日より自ら内部調査を開始しており、公益委員である畠山稔元東京高等裁判所部総括判事の下に直属の調査チームを設けて、職員からのヒアリング等を進めていると聞いています。また、中労委では、3月18日、会長名で、今般の事案の労使当事者に対し、事前報道がなされた事実に対するお詫びと内部調査を開始した旨の連絡を行ったと聞いております。さらに、本件命令書が、3月14日夕方に中労委事務局から厚生労働省に届けられており、この点については、現在、労働基準局において、本件報道との関連性の有無を確認中であります。厚生労働省としては、本件調査の状況、結果を踏まえ、適切に対処してまいりたいと考えています。
 

(了)