1. 1 本19日午後5時から約1時間20分,外務省は,自律型致死兵器システム(LAWS)に関する有識者との第4回意見交換会を開催しました。

    2 LAWSについては,特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の枠組みで2017年と2018年にジュネーブにおいて政府専門家会合(GGE)が3回実施され,LAWSの特徴,人間と機械の相互関係,さらにはLAWSに関わる先端技術等について活発な議論が行われてきました。同会合は,本年は3月と8月に開催される予定です。

    3 今回の意見交換会は,こうした国際的な議論も踏まえ,外務省として一層の検討を進めるとの考えから,昨年に続き開催したものです。今回の意見交換会では,これまで3回の議論を踏まえ,本年のGGEにおける国際的な議論のあり方,3月のGGEに向けた日本政府の対応のあり方等について議論を行いました。

    4 外務省としては,LAWSに関する更なる検討を進め,引き続き本件分野における国際的な議論に積極的かつ建設的に参画していく考えです。

    [参考]LAWSに関する政府専門家会合(GGE)
    (1)2017年11月,特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の枠組みの下,LAWSに関する第1回政府専門家会合が開催された。各国が推薦した専門家によるブリーフィングが行われた。表明された各国の立場からはその違いが浮き彫りとなり,2018年も継続して議論を行うことが決定された。

    (2)2018年は4月に第1セッション8月に第2セッションが行われ,LAWSの特徴,その使用における人間の関与,国際人道法上の課題等について議論が行われた。我が国からは髙見澤將林(たかみざわ・のぶしげ)軍縮代大使を団長として外務省,防衛省関係者等が出席。会合最終日には,議長報告書が採択された。議長報告書は,2018年の議論の概要を記載し,2019年もマンデートを変更せず議論を継続することを提言。
     議長報告書は,2018年11月にジュネーブで行われたCCW締約国会議において採択され,2019年のGGEは,3月25日~29日,8月20日~21日に開催されることが決定された。