1. 1 3月7日(現地時間同日),エリトリア国の首都アスマラにおいて,我が方石川啓貴駐ケニア大使館一等書記官と先方ピエール・ンゴム国連児童基金(UNICEF)エリトリア事務所代表(Dr. Pierre Ngom, UNICEF Representative in the State of Eritrea)との間で,供与額2億7,200万円の無償資金協力「予防接種拡大計画のためのコールドチェーン機材供与計画(UNICEF連携)」に関する書簡の交換が行われました。

    2 「アフリカの角」地域の一角に位置するエリトリアでは,ワクチンの保管・運搬に必要なコールドチェーン機材の老朽化や予防接種サービスへのアクセスの難しさから,ワクチンで予防可能な疾病への対策が喫緊の課題となっています。

    3 この協力は,エリトリアのワクチン貯蔵倉庫及び保健施設に対しコールドチェーン機材の整備を行うことにより,予防接種拡大のためのコールドチェーンシステムの質の改善及びワクチンの貯蔵・提供能力強化を図り,同国におけるワクチンによる疾病予防の推進に寄与するものです。

    4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,「基礎的保健サービスにアクセス出来る人数をアフリカ全体で200万人増加」させることを表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

    [参考]エリトリア国基礎データ
     エリトリア国の面積は約11.8万平方キロメートル(北海道と九州をあわせた広さとほぼ同じ),人口は約550万人(アフリカ開発銀行,2017年),一人当たり国民総所得(GNI)は740米ドル(アフリカ開発銀行,2015年)。