1. 1 本6日,辻清人外務大臣政務官及び岸輝雄外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の出席の下,「科学技術外交推進会議」の第9回会合が開催されました。

    2 冒頭,辻政務官から,本年の6月と8月にそれぞれ我が国にて開催されるG20及びTICAD7に向け,科学技術外交推進会議等において有意義な議論が活発に行われていることを喜ばしく思う旨述べました。また,科学技術外交推進会議等で議論された提言や日本の科学技術・イノベーション(STI)への取組を,一連の外交行事の中で積極的に発信し,STIを活用したパートナーシップの強化やSDGsの達成を日本として先導していく旨述べました。

    3 岸科学技術顧問から,平成30年度の活動概要(SDGs達成に向けたSTIに係る提言やTICAD7に向けた提言の策定の取組,日本のSTIに係る対外発信の取組,ネットワーク構築に資する取組)を紹介しました。また,今後とも積極的に活動していくところ,委員や関係者の協力を引き続きお願いしたい旨述べました。

    4 有本建男委員から,「科学技術外交顧問ネットワーク(FMSTAN)第7回会合」及び「マイクロプラスチック汚染ラウンドテーブルに関するG7科学的アドバイス協力会合」の報告がありました。また,TICAD7に向けて,科学技術外交推進会議の下で提言の準備を行っているアフリカスタディグループでの検討状況等について,田中明彦委員(グループリーダー)から報告が行われました。さらに,中村道治委員が,「STI for SDGsワークショップ」の結果概要を報告しました。

    5 以上を踏まえ,出席者の間で,科学技術外交の視点から取り組むべき課題等について活発な議論が行われました。

    [参考1]外務省参与(外務大臣科学技術顧問)
     平成27年9月,外務省参与(外務大臣科学技術顧問)として,岸輝雄東京大学名誉教授が任命された。外務省参与(外務大臣科学技術顧問)は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。

    [参考2]「科学技術外交推進会議」
     
     平成27年12月,岸田文雄外務大臣(当時)は,科学技術の各種分野における専門的な知見を外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の下に集め,我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため,「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし,その一環として,科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し,「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した(現在,委員は岸顧問含め17名)。