2019年2月18日
経済産業省及び独立行政法人情報処理推進機構(以下「IPA」という。)が連携し、ゲート式量子コンピュータやアニーリングマシン等の量子コンピューティング技術に関する最新動向・研究活用事例を捉え、技術的知見を深めることを目的として、3月11日(月曜日)及び3月18日(月曜日)に京都、東京の2会場において「量子コンピューティング技術シンポジウム」を開催します。
1.内容
経済産業省はIPAを通じて、次世代ITを活用し、先進分野のIT人材育成の一環として、未踏ターゲット事業を実施しています。
このたび、将来の経済発展への貢献に向け、本事業分野(アニーリング部門、ゲート式量子コンピュータ部門)を対象とした「量子コンピューティング技術シンポジウム」を3月11日(月曜日)及び3月18日(月曜日)に開催します。
2.日時、場所
京都会場
日時:平成31年3月11日(月曜日) 13時00分 ~ 18時00分
場所:リーガロイヤルホテル京都
東京会場
日時:平成31年3月18日(月曜日) 13時00分 ~ 18時00分
場所:東京ミッドタウン ホール(B1F)
3.プログラム(予定)
最新情報についてはIPAのWebサイトをご確認ください。
京都会場
基調講演
- Quantum Annealing Applications with the DW-2000Q
Dr. Edward (Denny) Dahl(エドワード(デニー)ダール博士)
Principal Research Scientist, D-Wave Systems Inc.
パネルディスカッション
- 田中 宗 氏
早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究機構
主任研究員(研究院准教授) 兼 JSTさきがけ研究者 - 田村 亮 氏
国立研究開発法人 物質・材料研究機構
国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 主任研究員
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 講師 - 藤井 啓祐 氏
京都大学 大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻
特定准教授(テニュアトラック・卓越研究員)兼 JSTさきがけ研究者 - 鈴木 泰成 氏
日本電信電話株式会社 セキュアプラットフォーム研究所 - モデレータ:北川 勝浩 氏
大阪大学先導的学際研究機構 量子情報・量子生命研究部門長
大阪大学大学院基礎工学研究科・教授
未踏ターゲット事業 採択プロジェクト紹介
個別セッション
- 「誰でも使える量子コンピュータを目指して」
松田 佳希 氏
株式会社フィックスターズ ソリューション事業部
エグゼクティブエンジニア - 「ビジネスを加速する先端テクノロジー「富士通デジタルアニーラ」について」
東 圭三 氏
富士通株式会社 AIサービス事業本部長 - 「日立CMOSアニーリングマシンの概要と開発状況」
山岡 雅直 氏
株式会社日立製作所 研究開発グループ 主任研究員 - 「IBM QおよびIBM Q Hub @ Keioの活動のご紹介」
渡辺 日出雄 氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 部長
工学博士
東京会場
基調講演
- Benchmarking NISQ-era quantum processors(「NISQ時代の量子プロセッサのベンチマーク」)
Dr. Jay Gambetta(ジェイ・ガンベッタ博士)
IBM Fellow and Global lead of Quantum Computing Theory, Software, and Applications
パネルディスカッション
- 田中 宗 氏
早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究機構
主任研究員(研究院准教授) 兼 JSTさきがけ研究者 - 棚橋 耕太郎 氏
株式会社リクルートコミュニケーションズ
リードエンジニア - 山本 直樹 氏
慶應義塾大学 量子コンピューティングセンター センター長
理工学部 物理情報工学科 准教授 博士(情報理工学) - 佐藤 貴彦 氏
慶應義塾大学 量子コンピューティングセンター
特任助教 - モデレータ:嶋田 義皓 氏
国立研究開発法人 科学技術振興機構
研究開発戦略センター フェロー
未踏ターゲット事業 採択プロジェクト紹介
個別セッション
- 「オンラインサービスでの量子アニーリングの応用」
西村 直樹 氏
株式会社リクルートライフスタイル ネットビジネス本部 - 「メルカリにおける量子情報研究」
永山 翔太 氏
株式会社メルカリ - (調整中)
- 「IBMでの量子計算研究のご紹介」
渡辺 日出雄 氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 部長
工学博士
4.参加申込方法
量子コンピューティング技術シンポジウムの参加申込については、IPAのHPからお申し込みください。
(参考)未踏事業について
IPAでは、ITを駆使してイノベーションを創出することのできる独創的なアイデアと技術を有するとともに、これらを活用していく能力を有する優れた個人(ITクリエータ)発掘・育成するため、2000年度から未踏事業を実施してきました。
未踏事業では、産学界の第一線で活躍する優れた能力と実績を持つプロジェクトマネージャーが、目利きとして可能性のある個人を発掘・採択し、独創的な開発の支援をしていくことを特徴としています。
また、革新的な次世代ITを活用して世の中を抜本的に変えていけるような先進分野をテーマとし、基礎技術や領域横断的技術革新に取り組む未踏的IT人材に対して支援を行う「未踏ターゲット事業」を2018年度から実施しました。
詳細はIPAのWebサイトをご覧ください。
関連リンク
担当
商務情報政策局 情報技術利用促進課長 中野
担当者:立石、鈴江、竹之内
電話:03-3501-1511(内線 3971~6)
03-3501-2646(直通)