2019年2月15日

本日、海洋エネルギー・鉱物資源開発計画を改定しました。本計画は、海洋エネルギー・鉱物資源の具体的な今後の開発の計画などを示すため、海洋基本計画に基づき経済産業省が策定するものです。

1.背景

海洋エネルギー・鉱物資源開発計画(以下、「開発計画」という。)は、海洋基本法に基づく海洋基本計画(閣議決定)で定められた開発の目標を具体化するため、経済産業省が策定しています。
平成30年5月に第3期海洋基本計画が策定されたことを受け、開発計画についても、各分野の現状を踏まえ見直しをすることが定められました。これまで、分野別の有識者会議や総合資源エネルギー調査会資源・燃料分科会において、開発計画の改定案の検討を行ってきました。平成30年12月に開発計画の改定案のパブリックコメント等を踏まえて、本日改定されました。

2.概要

今回の海洋エネルギー・鉱物資源開発計画では、海洋エネルギー・鉱物資源の鉱種ごとに、目標達成に至るまでの探査・開発の道筋とそのために必要な技術開発等について具体的に定めており、今後5年間程度の開発の計画の方向性を定めるものです。引き続き、目標達成に向けて取り組んで参ります。

  • メタンハイドレート
    • 砂層型は、長期生産技術の開発や陸上産出試験、日本周辺海域での探査・試掘、海域環境調査等を実施。
    • 表層型は、回収技術の調査研究の成果を評価し、回収・生産技術の研究開発や海底状況調査、海域環境調査等を実施。
  • 石油・天然ガス
    • 基礎物理探査は、三次元物理探査船「資源」を更新し、「おおむね5万km2/10年」の目標を新たに設定。
    • 試掘(試錐)は、日本周辺における有望な地質構造への試掘機会増加に向けた検討を実施。
  • 海洋鉱物資源関係
    • 海底熱水鉱床は、5,000万トンレベルの概略資源量把握、採鉱・揚鉱全体システムの構築、多様な鉱床に適用可能な選鉱・製錬プロセスの確立、環境影響評価手法の適用性向上・高度化等に取り組む。
    • コバルトリッチクラストは、資源量調査を継続しつつ、海底熱水鉱床の成果を活用した採鉱技術開発や、選鉱・製錬試験プラントの設計、環境基礎調査等を実施。
    • マンガン団塊は、国際海底機構のルールに従った調査等を実施。レアアース泥は、各府省連携の推進体制の下で、戦略的イノベーション創造プログラム「革新的深海資源調査技術」の中で取組を進める。

関連資料

担当

資源エネルギー庁 資源・燃料部 政策課 企画官:向野
担当者:霜鳥、内藤、澤邊
電話:03-3501-1511(内線 4631~6)
03-3501-2773(直通)