平成31年1月30日
農林水産省


バター及び脱脂粉乳の安定供給を確保するため、農林水産省は、平成31年度全体でバター20,000トン及び脱脂粉乳20,000トンの輸入枠数量を設定します。

1.平成30年度のバター及び脱脂粉乳の需給状況

バターについては、需要期等(9月から3月)に毎週実施している「小売店におけるバターの店頭調査」において、全ての調査店舗でバターの陳列があることから、安定的に推移していると見込んでいます。
また、定期的にバターの生産、流通及び消費に係る関係者による乳製品需給等情報交換会議を開催しており、昨年11月末の同会議では、バターの在庫が十分にあり、今後とも安定的に供給される見通しが確認されたところです。
脱脂粉乳については、12月末の在庫量は6万1千トン(対前年同期比+9%)と十分な在庫があり、今後とも需給は安定的に推移すると見込んでいます。

2.輸入枠数量

バター 20,000トン
脱脂粉乳 20,000トン
(5月及び9月にその時点の検証を行います)

3.スケジュール

平成31年2月から平成32年3月までの間、独立行政法人農畜産業振興機構は、今回設定した輸入枠数量を分けて、基本的にバターは毎月、脱脂粉乳は隔月で輸入入札を実施します。各入札の数量はバター及び脱脂粉乳の需要に応じて設定する予定です。

4.今後の生乳生産の見通し

今後の生乳生産を担う2歳未満の未経産牛の頭数は、平成29年度には前年度から11,800頭増加し、42万1千頭となったところです。また、平成30年度の乳用雌牛出生頭数は、対前年4.9%増(乳用牛群検定全国協議会)と見込まれています。
今後、現状の出生頭数が維持されれば、生乳生産量は、「酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針」の目標(平成37年度)である750万トンに向け、順調に回復していくものと考えられます。
このため、今後、国産バターや脱脂粉乳の生産についても増加基調で推移するものと考えられます。

5.参考

平成30年1月26日付けプレスリリース「平成30年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量について」
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_gyunyu/180126.html

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