1. 1 1月19日(現地時間18日),ガンビア共和国の首都バンジュールにおいて,同国を訪問中の我が方山田賢司外務大臣政務官と先方ママドゥ・タンガラ外務・国際協力・在ガンビア人大臣(H.E. Mr. Mamadou TANGARA, Minister for Foreign Affairs, International Cooperation and Gambians Abroad)との間で,供与額2億4,000万円の無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換が行われました。

    2 ガンビアは,人口の約半数が一日1.25ドル以下の生活を送る貧困国であり,栄養失調率が高いことに加え,降雨量が不十分で不安定なためにコメの年間収量格差が大きく,自給率も26%前後と低い状態が続いています。さらに,2017年から2018年初旬にかけてサヘル地域全体で発生した干ばつ及び雨季の洪水がガンビアにも大きな影響を与えており,農業生産の落ち込みにより,現在ガンビア北東部・東部地域では約35万人が食糧援助を必要としています。

    3 この協力は,食料不足に直面している同国に対し,食料事情の改善及び栄養状態の改善等を目的として,我が国政府米(約3,800トン)による食糧援助を実施するものです。

    4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける食料安全保障の促進を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

    [参考]ガンビア共和国基礎データ
     ガンビア共和国の面積は約11,300平方キロメートル(日本の秋田県程度),人口は約204万人(2016年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約440米ドル(2016年,世界銀行)。