1.  本20日,午後0時15分から約1時間10分,河野太郎外務大臣は訪日中のアブドゥッラ・シャーヒド・モルディブ共和国外務大臣(H.E. Mr. Abdulla Shahid, Minister of Foreign Affairs, the Republic of Maldives)と会談を行い,二国間関係,地域情勢などについて意見交換を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,河野大臣はシャーヒド外務大臣がアミール財務大臣,イスマイル経済開発大臣とともに新政権発足後早期に日本を訪問したことを歓迎するとともに,インド洋のシーレーンの要衝に位置するモルディブの重要性,安全保障,経済を含む幅広い分野での協力の拡大に言及しつつ,日本として新政権を支えていく旨伝達しました。これに対し,シャーヒド大臣から,日本を訪問でき光栄,日本は東アジアで最も近い国であり,これまでのモルディブの発展に対する日本からの支援に感謝するとともに,引き続き協力していきたい旨述べました。

    2 河野大臣から,日本として環境や防災,保健,教育分野での協力をしてきたこと,モルディブへの支援を継続する考えであることを伝えました。両大臣は,環境・気候変動対策防災,観光,漁業,さらにはスポーツ交流を含む様々な分野において,引き続き二国間で協力していくことを確認しました。

    3 両大臣は,北朝鮮問題に関して意見交換を行い,朝鮮半島の非核化に向け,安保理決議の完全な履行が必要との立場で一致しました。

    4 両大臣は,「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力していくことを確認しました。さらに,両大臣は南アジア情勢について意見交換を行い,河野大臣からインフラ開発が国際スタンダードに適合する形で行われることの必要性を指摘し,シャーヒド大臣から,持続可能な発展,質の高いインフラ,さらには技術移転の重要性などに言及がありました。