2018年12月20日

JISは、製品の種類・寸法や品質・性能、安全性などを定めた国家規格です。JISは、社会的環境の変化に対応して、制定・改正されています。社会的に関心の高い重要な制定や改正を月に1度紹介しています。

1.今回のJIS規格制定・改正内容

今回は、14件の制定及び20件の改正を行いました(資料1)。中でも、以下のJISの制定は特に重要です。

 

  1. 生地の防蚊(ぼうぶん)性試験方法に関するJIS制定

    地球温暖化の進展により、近年、世界的に、蚊などの昆虫類が媒介する感染症発生への消費者の関心が高まっており、「防蚊性を持つ生地・製品」の研究・開発が進んでいます。しかしながら、これまで、防蚊性を評価する試験方法がありませんでした。そこで、これに対応する「防蚊性」を客観的に評価する試験方法を規定したJISL1950-1及びJISL1950-2を制定しました。

    本JIS制定によって、消費者が目的に応じた防蚊加工製品を選択しやすくなる等、消費者の安心・安全に対する意識向上への対応や利便性向上が期待されます。


JISL1950-1の誘引吸血装置法の試験装置(給餌装置付近)の構成例(断面図)

 

2.JIS(日本工業規格)とは

JIS(Japanese Industrial Standards)とは、鉱工業品の品質の改善、性能・安全性の向上、生産効率の増進等のため、工業標準化法に基づき制定される我が国の国家規格です。

JISは、製品の種類・寸法や品質・性能、安全性、それらを確認する試験方法や、要求される規格値などを定めており、生産者、使用者・消費者が安心して品質が良い製品を入手できるようにするために用いられています。

経済産業省では、技術の進歩や、安全性の向上等、必要に応じて、JISを制定・改正しています。

JISについて、詳しくお知りになりたい場合は、下記のサイトをご覧ください。
JISC 日本工業標準調査会外部リンク
標準化・認証(METI/経済産業省)外部リンク

JISの閲覧は、下記のサイトより検索ください。
日本工業標準調査会 JIS検索外部リンク

3.過去のニュースリリース(主要なJISの制定・改正の紹介)

4.工業標準化法の一部改正

平成30年第196会通常国会において、「不正競争防止法等の一部を改正する法律」(法律第33号)が可決成立し、工業標準化法が一部改正され、標準化の対象にデータ、サービスを追加し、法律名を“産業標準化法”に改め、“日本工業規格(JIS)”が“日本産業規格(JIS)”に変わります。

詳しくお知りになりたい場合は、下記のサイトをご覧ください。

5.各規格のお問合せ先について

公示された各規格の詳細について、お問合せになる場合は、資料1に記載された担当課に直接お問合せください。

関連資料

担当

  • 本発表資料のお問合せ先

    産業技術環境局 基準認証広報室長 齋藤
    担当者:菅
    電話:03-3501-1511(内線3421~2)
    03-3501-9245(直通)
    E-MAIL:MLLWA@meti.go.jpメールリンク

  • 各規格のお問合せ先

    産業技術環境局 国際標準課
    電話:03-3501-9283(直通)

    産業技術環境局 国際電気標準課
    電話:03-3501-9283(直通)