冒頭発言

【河野外務大臣】来年はTICAD,G20で日本が議長国を務めることになりますので,まずSDGs達成のためにNGOの関連経費の拡充,それから今プロジェクトごとに一般管理費,NGOの一般管理費の取り分5%ですが,これを最大で15%まで引き上げる,一律ということではなくてしっかりしたところで最大で15%まで引き上げるということを一つお願いをしました。それから自由で開かれたインド太平洋を推進していくということ,それから無償資金協力,JICAの運営費交付金等の拡充ということを含めて31億円。それから在外公館の警備体制を含めた整備,それから公邸料理人の待遇の底上げということを含めて5億円という二つをお願いをして両方合計で36億円ということになります。来年のG20やTICADを含めたしっかりとした戦略的な外交を展開をしていきたいというふうに思っているところでございます。

質疑応答

【記者】今トピックでも触れられましたけれどもODA予算のその意義というかどういうふうに使っていきたいというのはどうお考えですか。

【河野外務大臣】これだけ日本の財政状況厳しい中ではありますが,国際的なやはり貧困対策というものをしっかりやっていくということが過激的な暴力主義を抑え込む,或いはテロを撲滅することにつながっていく,或いは感染症対策をしっかりやることがそうした感染症が日本に入ってくることを防ぐ,そういうことで海外への支援というのが巡り巡っては日本の国,国民のためになるという部分をこれをしっかりご説明をしてご理解をいただきたいというふうに思っております。最盛期からODA総額で半分になりましたが,財政状況を考えれば今後もなかなか増やしていくのは難しい中で,少し戦略的に効率・効果というものを考えて何をどのようにやっていくかというのはしっかり見ていきたいというふうに思っております。また,NGOにODAの担い手としてさらにしっかり力を発揮していただきたいと思っておりますので,これからしっかりと制度設計をしていきたいというふうには思っておりますが,NGOの関連予算というのをこのODAに関して少し拡充をし,JICAだけでなく様々な担い手がODAを実行することが,実施することができるようにしていきたいと思います。

【記者】関連で。その15%引き上げ分でどのぐらいの額を要求されたか教えて下さい。

【河野外務大臣】あの15%,全てのプロジェクトで15%を認めるというわけではなくて,きちんとした報告ができる透明性が確保できるというようなものに限って引き上げていきたいというふうに思っておりますので,これからそうしたやり方の設計をしていきたいというふうに思っております。それと,あのNGOのやってもらう部分というのを少し増やしたいというふうに思っていますので,トータルで31億円をお願いを致しましてお認めを頂きましたが,その中のやりくりというのはJICAの運営費交付金の分も含めてこれからしっかりみていきたいと思います。