「働き方改革実行計画」(平成29 年3月28 日働き方改革実現会議決定)を受けて、
厚生労働省が設置している「医師の働き方改革に関する検討会」が、このたび、医師の
睡眠確保の重要性を踏まえ、医師の労働時間短縮に向けた取組の着実な実施を求める
声明を取りまとめましたので公表します。

 同検討会は、医師に対する時間外労働規制の具体的な在り方、労働時間短縮策等に
ついて議論を重ね、本年2月には「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」(以
下、「緊急対策」という。)をとりまとめています。厚生労働省は、都道府県等を通じ
て緊急対策を周知し、医療機関に対し医師の労働時間短縮を行うよう求めてきました。

 同検討会では更に議論を重ね、医師の健康確保について、睡眠の重要性をエビデン
スに基づき議論する中で、勤務医が一定の睡眠を確保できる労務管理の重要性が改め
て確認されたことから、勤務医の睡眠確保のためにも、緊急対策に掲げた医師の労働
時間短縮に向けた取組を確実に進めることを求めています。

 医師の睡眠確保に有効と考えられる取組として、タスク・シフティング(業務の移
管)の推進、産業保健の仕組みを活用した睡眠不足医師のスクリーニングと把握され
た睡眠不足医師への配慮、当直明け負担軽減や勤務間インターバル確保が示されてい
ます。

 厚生労働省としては、本内容を都道府県や病院団体等を通じて本年2月の緊急対策
とあわせて各医療機関に周知するとともに、緊急対策の内容について、本内容も参考
にしながら、各医療機関において、できるものから速やかに実行していただくよう改
めて求めていくこととしています。

(参考)【緊急対策の項目】
1 医師の労働時間管理の適正化に向けた取組
2 36協定の自己点検
3 既存の産業保健の仕組みの活用
4 タスク・シフティング(業務の移管)の推進
5 女性医師等に対する支援
6 医療機関の状況に応じた医師の労働時間短縮に向けた取組

(別添)医師の労働時間短縮に向けて

(別紙)医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組