2018年12月14日

本年12月12日~13日にかけて、日本のG20議長就任後初となる鉄鋼の過剰生産能力に関するグローバル・フォーラムの事務レベル会合が東京で開催されました。日本からは、議長として広瀬大臣官房首席通商政策統括調整官が出席しました。

1.今次会合の参加国等

日本(議長)のほか、ブラジル(共同議長)、ロシア(同)、中国、EU、インド、米国等、32の主要鉄鋼生産国・地域及びOECD事務局。

2.今次会合における議論の概要

(1)鉄鋼の生産能力及び需要動向、(2)政府等による支援措置、(3)その他の事項(各国の構造調整に係るベストプラクティスの共有等)について、OECDのプレゼンテーションと各国が事前に提供した情報に基づき、質疑応答形式で取組状況のレビューが行われました。

今後の日程については、今年開催されたG20ブエノスアイレス・サミットにおいて 2019年6月までに首脳への進捗状況報告が求められたことを踏まえ、2019年早期に議論を再開し、次回は2019年3月にパリにおいて鉄鋼グローバル・フォーラムの事務レベル会合を開くことが合意されました。

(参考)鉄鋼グローバル・フォーラムについて

鉄鋼の過剰生産能力に関するグローバル・フォーラムは、2016年のG7伊勢志摩サミットにおいて初めて首脳レベルで鉄鋼の過剰生産能力が国際的な課題として取り上げられたことなどを受けて、G20杭州サミットにおいて設立が決定されました。

同年12月にG20及びOECD加盟国のうち鉄鋼の過剰生産能力問題に関心を有する国からなる33か国・地域により設立され、2017年11月に第1回閣僚会合(ベルリン)、2018年9月に第2回閣僚会合(パリ)が開催され、過剰生産能力問題解決に向けた進捗状況が報告されています。

担当

製造産業局金属課長 黒田、同企画官 宮崎
担当者:佐志田、中山
電話:03-3501-1511(内線 3661)
03-3501-1926(直通)