報道発表資料
平成27年7月28日

 本年度から,少年鑑別所(法務省所管の施設等機関)10庁において,保護処分として保護観察を受けている少年を非常勤職員として採用することとし,本月から4庁の少年鑑別所において雇用を開始しました。
 主に,事務の補助や環境美化作業等の仕事に従事します。
 残り6庁においても,調整が整い次第,順次雇用する予定です。

1 趣旨

 対象者の再犯や再非行の防止のためには,対象者の住居や就労を確保することが大変重要です。平成26年12月16日,犯罪対策閣僚会議において決定された「宣言:犯罪に戻らない・戻さない」には,「再犯防止につながる仕事の確保」として,「2020年までに,犯罪や非行をした者の事情を理解した上で雇用している企業の数を現在の3倍にする」という数値目標が掲げられており,これを実現するための具体的取組として「国等の公的機関における雇用の促進」が盛り込まれています。

 少年鑑別所は,少年の非行や犯罪の防止に関する援助を行う施設であり,一般の方からの心理相談等に応じる窓口を設けていることや,必要に応じて対象者の相談にも応じやすい体制にある機関であることから,本年度から10庁の少年鑑別所において保護観察対象者を雇用することとしたものです。

2 業務内容等

 6か月以内の期間で,事務の補助や環境美化作業等の仕事を行います。

3 その他

(1)雇用期間中,当省の就労支援施策を活用して,保護観察所において他の企業等への就労支援を行うほか,必要に応じて少年鑑別所職員が相談に応じる等サポートを行うことを予定しています。

(2)今回の取組から得られる成果等を生かして,対象者の立ち直りを支える矯正施設における就労支援施策等に生かしていきたいと考えています。