1.  佐藤副大臣から,国連ミッションが持つ様々な任務の中で,女性保護アドバイザー(WPA)は非常に重要な役割を担っているとして,国連ミッションに勤務するコース参加者を激励するとともに,紛争関連の性的暴力の予防及び対応は,地域の安定を確保する上で必要不可欠である旨述べました。また,本コースにはアフリカや中東のPKOや特別政治ミッション(SPM)で勤務する現役のWPAが多く参加しており,互いの経験を共有する場ともなることを期待する旨述べました。
    2.  これに対し,国連事務局代表者から,本コースが,「紛争関連の性的暴力(CRSV)に関するWPAの能力構築のための訓練」プロジェクトの一環として行われることに言及しつつ,東京開催のための日本政府の尽力に対し深く感謝する旨述べました。また,本コースの参加者代表からは,それぞれの活動地域における,CRSVに対処するという側面からの,法の支配の確立に向けた制度構築や,国家機関の能力向上の必要性を指摘しつつ,本コースにおいて,様々なミッションの現場で同じ課題に取り組む仲間と経験や意見を交換でき非常に有意義である旨発言があるとともに,日本政府の本分野における支援への謝意が表明されました。